UCバークレー・UCLA・コロンビア大学合格攻略法。日本の大学からの合格!
編入事情
日本の大学からUCバークレー・UCLA・コロンビア大学等難関大学に編入するには!?
今まではアメリカ国内のコミュニティカレッジ(2年制大学)からUCバークレー・UCLA・コロンビア大学等難関大学への編入について書いてきました。今回は、Alpha Academyにも最近問い合わせが相次いでいる「日本の大学」からの編入事情についてご説明します。
以下はコミュニティカレッジからの編入に関するノウハウですが、日本の大学からの編入にも通じる部分があるので、是非目を通しておいてください。
◆ コミカレからUCバークレー・UCLA編入に関するノウハウ
・編入事情
・出願プロセス
・注意点
◆ コミカレからコロンビア大学等難関私立大学編入に関するノウハウ
・編入事情
・出願プロセス
・注意点
◆ コミカレからUCバークレー・UCLA・コロンビア大学等難関大学編入に関するノウハウ
・編入戦略
【執筆者プロフィール】
・大出歩美(Ayumi Ode):
コロンビア大学バーナード校を卒業。米国トップ大学への入学を目指す高校生・大学生、UWC(United World Colleges)のアプリケーション戦略やエッセイへのアドバイス経験あり。コロンビア大学、ニューヨーク大学(アブダビ校含む)、UWC等への合格者を出す。
日本の大学からも編入は可能!
先ず結論から言うと、日本の大学からも編入は可能です。UCバークレー・UCLA・コロンビア大学等アメリカの難関大学は様々な国から様々なバックグラウンドを持った学生を集めようとします。実際に、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学等からアメリカの難関州立・私立大学に編入している学生は少数ですが、います。
乗り越えないといけない壁は沢山ある
手続き上は可能ですが、プロセスはアメリカの形式なので日本の大学に通っている場合は形式的な問題もあり、ハードルは沢山あるのが事実です。コミカレからの編入の場合は同じアメリカ国内ということもあり、カリフォルニア州コミカレからUCバークレーやUCLAへの編入プロセスは比較的簡単なように、制度上の問題は少なくて済みます。しかし、日本の大学の場合はそうはいきません。アメリカの編入プロセスを十分理解しておく必要があります。詳細はまた別の記事でご説明します。
UCバークレー・UCLA・コロンビア大学等アメリカの難関大学を卒業するメリット
日本の大学に通っていて編入に興味がある学生と話していると「今の安定を手放すことに不安がある」「大学院からでも良いのではないか」とよく聞きます。もちろん大学院でアメリカや海外に行くのも良いでしょう。ただ学士課程でアメリカの難関大学に通うメリットはありますので、その点を解説します。
1. ステップアップ
2. トップ企業への就職
3. 英語力
4. 国際感覚(人格形成)
5. リベラルアーツ教育
1. ステップアップ
UCバークレー・UCLA・コロンビア大学等アメリカの難関大学は世界のトップクラスです。いくら東京大学でも日本の最高学府ではありますが、世界のトップ大学とは言われません。また、日本の試験結果をベースに合否が決まる受験とは異なり、アメリカの大学は総合評価です。そのため、日本の受験ではトップ大学に合格しなくても、人間性や将来性を見込まれ、アメリカの難関大学に合格できる可能性もあります。
編入することにより、自分の卒業校が世界トップクラスになり、そのことがその先のキャリアを考える上で大きな意味を持ちます。海外で働くとき、海外の人と仕事をするとき、卒業校が世界トップクラスであることにより、個人の信用力がぐんっと上がります。
2. トップ企業への就職
就職に際して学歴が重要かどうか、はよく聞かれる質問の一つですが、現実問題大きな意味を持ちます。総合商社・外資投資銀行・外資コンサルティングファーム等の内定者の出身大学を調べてみればはっきりとわかるでしょう。トップ企業は就活生からの応募が殺到し競争が激しく、自然と学歴も一つの選抜基準になります。どのトップ企業も今ではグローバルにビジネス展開をするのは普通のことであり、英語力や国際感覚がある人材を新卒でも求めます。その点、アメリカの難関大学を卒業していることは、それだけで差別化になり、内定獲得のチャンスは高まります。
3. 英語力
大人になってからよりも、若いうちに語学を学んだほうが伸びるとは一般的に言われていることです。英語力も同じです。幼少期、小中高校、大学、大学院、どのフェーズで英語圏に住んだのかによって英語上達具合が変わってきます。ネイティブレベルになるには遅くとも高校のタイミングで英語圏にいる必要があります。大学で英語圏にいっても、せいぜい準ネイティブレベルです。大学院ではビジネスレベルと言えるでしょう。もちろん個人差がありますし、本人の努力次第ですが、明らかに若いうちに英語圏にいったほうが伸びます。大学4年間でも準ネイティブレベルですので、大学院まで待たずに大学で行った方がより高度な英語力を習得できます。
4. 国際感覚(人格形成)
国際感覚を身につけるのも、早いうちではないと難しいでしょう。これは人格形成にも関わりますが、一旦社会に出てしまうと世界観・物の見方・価値観が固定されます。その後にアメリカの学校に通うのと、その前の段階でアメリカの大学で教育を受けるのでは、個人の国際感覚即ち人格形成への影響は大きく異なります。将来海外で、海外の人と対等にコミュニケーションをしたいと考えるなら、早めに海外に出ないとこの感覚が中々得られません。大学院に来る学生はキャリア志向が強いですが(キャリアアップのために大学院に来る学生が多いため)、学士課程の学生は将来の方向性を模索中のため、より個人個人の付き合いになります。この点は大きく大学院での人間関係と異なります。
5. リベラルアーツ教育
リベラルアーツ教育はアメリカの学士課程の教育の特徴として知られています。詳細説明は以下のようなウェブサイトに載っていますので、是非ご覧下さい。
東洋経済オンライン:日本人の的外れな「リベラルアーツ論」リベラルアーツとは何か(上)
東洋経済オンライン:日本人の的外れな「リベラルアーツ論」リベラルアーツとは何か(下)
リベラルアーツ教育は日本語で一般教養と言われており、幅広い分野を学ぶよう設計されている教育制度です。日本の大学のように学部毎に出願するのではなく、アメリカの大学では大学に出願し、入学後最初の2年間は様々な学問を学び、3年生から専攻を決め専攻分野を集中して学びます。専攻分野を学ぶ一方で、その分野以外の科目を履修することも可能です。哲学を専攻して、音楽や体育のクラスも取れるのがアメリカの大学なのです。専攻分野は2年間しか学ばないため、大学だけ卒業しても専門性が身に付きません。そのため、専門分野を本格的に学ぶなら大学院に進学するのが一般的です。
リベラルアーツ教育の考え方はあまり日本では馴染みがありませんが、アメリカの大学はリーダー育成機関の位置づけであり、リーダーには幅広い分野の基礎知識や教養が必要という考えに基づいています。また授業内容も、詰め込み型ではなく、考えさせる(Critical Thinking)授業が多く、様々な物事に多面的に考える思考力が身に付くのも特徴です。
リベラルアーツ教育の素晴らしさは言葉だけで説明するのは難しいですが、アメリカから世界的なイノベーションを起こすリーダーが多数輩出されている事実をみると、この教育の威力がわかるはずです。
上記3〜5はUCバークレー・UCLA・コロンビア大学等アメリカの難関大学以外でも身に付きますが、難関大学に行けば世界中の優秀な学生や教授が集まり、充実した施設で過ごせることになります。このような環境は日本ではまず存在せず、アメリカの高等教育の最大の強みの一つです。