投稿者：Hideki Tamamaki（銀行15年→スタンフォード経営大学院MSx’23卒）

皆さん、こんにちは！大学生や社会人の若手の皆さんにとって、将来のキャリアパスを考える時期が訪れていることでしょう。そんな中、Master in Management（MIM）留学プログラムが将来の可能性を大きく広げる鍵となることをご紹介します。以下に、MIM留学の魅力とその可能性について詳しくご紹介いたします。

1. Master in Management（MIM）とは何か？

MIMとは、経営学の修士号プログラムのことを指します。ビジネスや経営に関する幅広い知識を学び、リーダーシップや経営スキルを向上させることができるプログラムです。MIMプログラムは一般的に大学院やビジネススクールが提供しており、留学形態としても人気があります。

2. MBAと何が違うのか？

MBA（Master of Business Administration）とMIMは、両方とも経営学の修士号ですが、いくつかの違いがあります。なお、MIMはMBAとは異なる学位になることから、若い間にMIMを取得してハイキャリアの入り、更に職務経験を積んで更なるキャリアアップを目指してMBAを取得するということも可能です（一方で、国内でMBAを取得すると海外のMBAを受けることは出来ません）。

年齢：
MIMプログラムは通常、専門的な経験を必要とせず、職務歴1～3年程度までの若手を受け入れています。その結果、MIMの学生は一般的にMBAの学生よりも若く、平均年齢は23歳（範囲は凡そ20歳から約27歳まで）に対して、MBAプログラムでは27歳（米）から32歳（欧）が平均です。

カリキュラムと内容：
MBAとMIMのプログラムは重なる部分も多く、共に経営・マーケティング・金融・会計・人事などを総合的に学ぶことができ、チームワークを促進し、実務シミュレーションによるケーススタディを使用します。MIMプログラムは経営管理の理論的な側面に重点を置いており、数学的または分析的なスキルを必要とする科目が含まれることがあります。MBAプログラムは、より実践的な側面を強調します。故に、MIMは学生に職務的・専門的経験を求めませんが、MBAプログラムは学生が保有する職務的・専門的な経験に大きな価値を見出します。

期間：
一般的に、MBAプログラムは1年から2年程度の期間を要する場合が多いですが、MIMプログラムは1年間が一般的です。

学費：
MIMプログラムの学費はMBAプログラムよりも安価です。これは、MIMの対象がまだ多くの収入を得られていない若い人々であり、MBAの対象がより経験豊富なリーダーシップポジションにいるかそれを目指している人々であることに起因していると考えられます。

入学基準：
MBAでは、GMAT・GREはほとんどのプログラムで要求されますが、、MIMではGMAT・GREを要求する割合はより少なくなります。

キャリアの展望：
MIMは、プロフェッショナルの経験がほとんどない卒業生・新卒/若手社会人向けのプログラムであり、有望なキャリアをスタートさせるのに適していますが、MBAは既にビジネスの経験がある人々がキャリアを発展させるのに適しています。

3. MIMに行ったらどういう企業に就職できるのか？

MIMプログラムを修了すると、多岐にわたる企業でのキャリアチャンスが広がり、以下の業界を受けることが可能です。また、ボスキャリに参加することが出来るので大手企業の内定チャンスが一気に広がりますし、現地就職のチャンスもあります。

総合商社・外資銀行・外資コンサル・外資系企業（マーケティング職）・外資ITなどあるゆる業界・現地就職

アルファの生徒でも、商社全落ちからMIM行って商社に内定されたり、MARCHからMIM経由で外資金融に就職された方など、MIMを取って大きくキャリアを飛躍させた方がたくさんいらっしゃいます。

転職市場においてキャリアアップを実現することは極めて難しく（トップティアで求められるスキルが身についていないので取ってもらえない）、転職しても横滑りかキャリアダウンをされる方が多いことが現実的には多いです。ですから、早期に上記の様なトップティア企業に入ることは、長いキャリアを考える上でも極めて重要なことです。

4. どういう人がMIMにいくべきか？

以下のような方々がMIMプログラムに参加することをおすすめします。

学歴を上げたい大学3年生：
将来を見据えてトップティア就職したい、文学部や体育会で過ごしてビジネスのことが全然分からない、留学してから・学歴を上げてからよい企業に就職したい、サマーインターンに落ちてしまった、海外就職したい、という大学3年生は、MIMプログラムを検討すべきです。MIMを取って一気にハイキャリアを駆け上がりましょう！

就活を失敗した大学4年生：
就活でうまくいかなかった大学4年生は、無理に希望しない会社に就職するのではなく、MIM留学をした上でトップティア企業への就職を目指すことができます（就活リベンジ）。現実的に転職でキャリアアップをはかることはかなり厳しいですので、ファーストキャリアは極めて重要です。幅広い経営スキルを学び、次なるキャリアに挑戦しましょう。

希望しない会社や配属先に行ってしまった社会人1～3年目：
その会社や配属先にいても、その後キャリアアップを実現していくことは極めて難しい可能性があります。早期にMIM留学してキャリアをリスタートさせることで、より充実したキャリアを築けるでしょう。

既にいい先の内定を取った大学生：
既にトップティア企業に内定が決まっている、しかし、更なるキャリアアップを早期に実現した学生は、Deferred MBAをおすすめいたします。Deferred MBAでは、学部生が大学に在籍している間にMBAプログラムへの入学を確保することができます。具体的には、学部生がDeferred MBAプログラムに応募し、合格するとMBAプログラムへの入学が保証され、一定期間（通常1〜5年）後に実際にMBAプログラムに入学することができます。

5. おすすめMIMプログラム

数多くの優れたMIMプログラムが世界中にありますが、以下は特におすすめのプログラムの一部です。MIMは欧州、次いでアジアに多く、米国は少しずつ増えて来ている状況です。MIMの多くのプログラムでは日本人学生を求めている傾向にあり、MBAよりも競争倍率も相対的に低く、合格のチャンスは大きいでしょう。

アメリカ
Chicago Booth, Hult International

ヨーロッパ
英：LBS、Imperial College、Edinburgh
仏：HEC・INSEAD

アジア
シンガポール：INSEAD、NUS、SMU
香港：HKU, HKUST

6. MIMの出願要件

MIMプログラムへの出願要件は大学やビジネススクールによって異なりますが、一般的には以下の要件が必要となります。中でもエッセイ・志望動機書が重要となります。

TOEFL・IELTS
GMAT・GRE（不要なプログラムもある）
推薦状
エッセイ/志望動機書
英文レジュメ・課外活動
成績証明書
ビジネス系資格情報（USCPA、簿記など）

7. MIM受験のポイント

MIMプログラムへの受験にあたっては、以下のポイントに注意しましょう。

エッセイ：自分の長期ゴール（卒業後の短期的キャリア＋中長期的なキャリア）を明確にし、なぜMIMプログラムを受けたいのか・何を学びたいのかを具体的に述べることが重要です。

英語力：TOEFLは難しいのでIELTSで受験。留学先で授業を受ける自信がない方も、若い内に行く程吸収は早いので、恐れず挑戦しましょう（年齢を重ねてからの方が大変ですし、日本にいて自ら勉強を続けてもなかなか身に付きません）

GMAT・GRE対策：GMATは難しいのでGREで受験。文学部や体育会系でビジネス基礎知識が浅い方はGRE（特にMATH）で点数を取りビジネスを学ぶ素養があることをアピールしましょう。GMAT/GREが苦手な方は、GMAT/GREが無くても受けられるプログラムを選択することも可能です。

GPA・テストスコアの挽回策：GPAやテストスコアが低い場合には、エッセイのクオリティーを高めると共に、ビジネス資格やインターン実績を積むと共に、キャンパスビジット等により挽回が可能です。

最初の就職先は極めて重要！就活がうまく行かなかった若手はMIMで大幅キャリアアップを目指せ！

MIM留学は、将来のキャリアパスを考える大学生や若手ビジネス志望者にとって、一気にトップティア企業を狙える様になる非常に魅力的な選択肢です。若い内にトップティア企業に就職することが、長期的なキャリアにおいても極めて重要です！学歴が低かったり就活がうまく行かなかった大学3年生・4年生、納得できない会社や配属先に入ってしまった若手社会人はMIM留学を目指しましょう！

投稿者：Hideki Tamamaki (Stanford GSB MSx’23)：地方国立大学→銀行15年→Stanford GSB MSx→留学中外資コンサル・日系コンサル兼PEファーム・日系証券プリンシパルインベストメント等内定（辞退）→アルファ・アドバイザー＆起業目指して米国で奮闘中

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