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【金融×データサイエンスに強い世界トップMBA・修士完全ガイド】MIT、スタンフォード、カーネギーメロン、コロンビアで年収3000万も狙える!MBA/大学院留学は今すぐアルファに相談だ!
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こんにちは、アルファアドバイザーズ代表の入住です!
アルファアドバイザーズでは、毎年200〜300名以上の方々を、世界トップMBAプログラムへの合格へと導いてきました。過去の合格実績はハーバード、スタンフォード、シカゴ、ウォートン、コロンビア、NYU、LBS、ケンブリッジ、オックスフォードなど、名門校に多数の合格実績を誇ります。過去には、GPA2点台・英語力に不安があった方でもハーバードに合格した実例もあり、どんな方でも戦略と準備次第で世界トップ校を目指せるということを実証してきました。
最近はMBAだけではなく、データサイエンスや金融工学、AIや機械学習といった領域とのダブルスキルを目指す方のご相談も非常に増えています。このAI時代、単にMBAを取得するだけでなく、「MBA × テクノロジー」や「MBA × ファイナンス」のような組み合わせで差別化することが、年収2,000万円以上のキャリアを実現する近道です。実際、今回ご紹介するプログラムの多くは、卒業後の平均年収が20万ドル(約3,000万円)を超えるものばかりです。
そこで今回は、「金融とデータサイエンスMBAプログラム」「金融に強いデータサイエンス修士」「金融工学・クオンツ系プログラム」という3つのカテゴリに分けて、世界で年収・実績ともに圧倒的な学校・プログラムをご紹介していきます。MBAについてはご存知の方も多いと思いますが、データサイエンスや金融工学などのプログラムは、あまり日本語で情報が出回っておらず、知られていない超優良校がたくさんあります。今日はトップ校はもちろん、そこまで日本では有名ではないものの、カリキュラムと就職実績が圧倒的な学校も含めて紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!
「MBAにいきたい」「もっと市場価値を高めたい」「年収を上げたい」「海外で活躍したい」「金融やテック分野でキャリアチェンジしたい」という方は、今すぐアルファアドバイザーズにご相談ください!一人ひとりに最適な進路戦略と合格までの徹底サポートを提供しています。
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①金融とデータサイエンスに強いMBAプログラム
The University of Chicago Booth School of Business MBA(Concentration inBusiness Analytics)
◆ プログラムの特徴:
シカゴ・ブースは伝統的に金融に非常に強く、世界的な金融研究で知られるビジネススクールです。一方でデータ解析教育にも力を入れており、MBA課程では「ビジネス・アナリティクス」や「分析的ファイナンス」のコンセントレーション(専攻科目群)を提供しています。特にBusiness Analyticsの専攻ではビッグデータ分析、予測分析、統計、最適化、主要なプログラミング言語に関する科目を履修し、データ駆動型の意思決定力を養います。またAnalytic Financeの専攻を通じて高度な金融理論と定量分析を学ぶこともでき、ヘッジファンドやリスク管理の現場さながらの最先端手法を修得できます。いずれもSTEM認定されており、MBAで金融とデータサイエンス双方のスキルを磨ける環境が整っています。
◆ 出願情報:
全日制MBAプログラムへの出願締切は例年3回のラウンド制で、2025年入学の場合はラウンド1が2024年9月19日、ラウンド2が2025年1月7日、ラウンド3が2025年4月3日となっています。授業料は2年間で約168,000ドル(年間約84,000ドル)と見積もられており、投資に見合う高いリターンが得られるMBAとして知られます。出願要件として学士号のほかGMATまたはGREスコアの提出が必要ですが、特定の最低スコアは設けられていません。海外出身者はTOEFL iBTやIELTS等の英語試験スコアも求められます。平均的な合格者プロファイルはGMAT約730点、学部GPA3.6程度で、実務経験は平均5年です。出願時には職務経歴書や推薦状2通、エッセイ(キャリア目標や自身の強みを問うものなど)も提出します。シカゴ・ブースでは自由度の高いカリキュラムを強調し、ホリスティックな選考でリーダーシップや知的好奇心、コミュニティへの貢献意欲などを総合評価します。
◆ 就職実績(シカゴ大学ブースMBA)
・MBA在校生の約5割が金融業界やコンサル業界を志望しており、トップ投資銀行、投資ファンド、コンサルティング企業などに多数就職している。
・卒業後3か月以内の就職率は94%以上であり、非常に高い就職決定スピードと成功率を誇っている。
・MBA卒業生の中央値年収(基礎給与)は約18万ドルで、トップ校平均と並ぶ高年収となっている。
・主な就職先企業にはマッキンゼー(71名採用)、BCG、ベイン、ゴールドマン・サックス、シティグループ、アマゾンなどが含まれる。
・業種別の就職先割合は、コンサルティング約39%、投資銀行約15%、テクノロジー約15%、プライベートエクイティ約9%と多様である。
・金融・コンサルに加えてテック業界からの需要も高く、幅広い業界での就職が可能である。
・中央値給与は17.5万~18万ドル台で推移しており、多くの学生がサインオンボーナスも受け取っている。
・卒業生は“即戦力かつ将来のリーダー”として各業界で高く評価されており、その人材価値は極めて高い。
The University of Pennsylvania MBA(Business Analytics Major)
◆ プログラムの特徴:
ウォートン・スクールはMBAランキング上位の常連で、「金融のウォートン」と称されるほど金融分野の強力なカリキュラム・人脈を持ちます。その一方、データ分析やビジネス分析にも注力しており、MBAではBusiness Analyticsの専攻(Major)を通じてビッグデータ解析スキルを習得可能です。統計、機械学習、予測分析などのコースワークを含むこの専攻はSTEM認定されており、企業が直面する大量データを活用した意思決定に強い卒業生を輩出しています。ウォートンは伝統的にファイナンスの基礎教育が盤石で、投資銀行や資産運用業界に多数の人材を送り出してきた実績がありますが、近年はビジネス全般のデジタル化に対応し、データサイエンスやAI活用にも教育の幅を広げています。金融工学やマーケティング分析など隣接領域とも連携したカリキュラムにより、「金融×データ」の複合スキルを深められる点が特徴です。
◆ 出願情報:
ウォートンMBAの出願も3ラウンド制で、2025年度入学の場合、ラウンド1締切は2024年9月4日、ラウンド2締切は2025年1月3日、ラウンド3締切は2025年4月2日です。授業料は年間約88,000ドルと設定されており、2年間総額で約176,000ドルほどになります。応募には学部成績に加えGMAT/GREスコア(平均GMATは約732点)、TOEFL/IELTS(非英語圏出身者)等が必要です。職務経験は平均5年程度ですが、必須年数は設けられていません。エッセイ課題は2問課され、キャリア目標やコミュニティへの貢献計画について問われます。加えて2通の推薦状や履歴書、応募者のリーダーシップやチームワークを評価するためのインタビュー(招待制)も選考プロセスに含まれます。なおGRE/GMATはFocus版含め複数回受験の最高スコアを考慮、英語試験は出身国と言語によっては免除となる場合もあります。
◆ 就職実績:
・卒業生の約97%が3か月以内にオファーを獲得
・金融業界への就職が最も多く、全体の37.3%を占める
→ 投資銀行13.5%、プライベートエクイティ/ベンチャー約11%
・次いでコンサルティングが28.8%、テクノロジーが17.2%
・主な就職先企業
→ ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、JPモルガン、マッキンゼー、BCG、ベイン、アマゾン、グーグルなど
・卒業生の基本給中央値は175,000ドル(過去最高水準)
・金融業界の給与中央値も同額の175,000ドル
・コンサルティングの給与中央値はさらに高く190,000ドル
・米国東海岸(ニューヨークなど)就職者が多く、高年収傾向
・金融・分析スキルを備えた卒業生は「数字に強いリーダー」として活躍
→ 投資銀行のアナリスト、ヘッジファンドのストラテジスト、デジタル戦略コンサルなど多岐にわたるポジションに進出
MIT Sloan School of Management (Data Science)
◆ プログラムの特徴:
MITスローンMBAは技術とマネジメントの融合に定評があり、分析志向のカリキュラムが特徴です。MBA自体がSTEM認定(Management Scienceトラック)となっており、定量分析科目を充実させることで留学生でも長期就労ビザを取得しやすいよう設計されています。学生はBusiness Analytics Certificateなどを取得してデータサイエンスの専門知識を深めることも可能で、統計モデルや機械学習をビジネス課題に応用する力を養えます。MIT本校のエンジニアリング・コンピュータサイエンスとも連携が強く、MBA在学中により高度なアルゴリズムやプログラミングを学ぶ機会も豊富です。またAction Learningと呼ばれる実践重視の教育を掲げ、分析コンペや実企業プロジェクトを通じてデータ活用による問題解決力を鍛えます。金融面ではMITは数理ファイナンス(金融工学)発祥の地の一つでもあり、MBAでもリスク管理や金融市場の科目を履修できます。技術と金融の双方に強い「テクノMBA」を志す学生にとって魅力的なプログラムです。
◆ 出願情報:
スローンMBAの出願締切は2024年9月30日(ラウンド1)、2025年1月14日(ラウンド2)、2025年4月7日(ラウンド3)と設定されています。出願にはGMATまたはGREスコア(2025年入学サイクルではオプション提出可能)、TOEFL/IELTS(非英語母語者向け)、職務経歴書、エッセイ、推薦状1通などが求められます。MIT Sloanではユニークな出願課題として志望理由をまとめた300語のカバーレター提出と、1分間の自己紹介動画+即興の動画質問への回答が必須です。これにより受験者のコミュニケーションスキルや文化フィットを評価します。学費は年間約86,000ドルで2年間合計約170,000ドル程度となります。学生の平均GMATスコアは約730前後、平均職務経験は5年程度です。世界中から優秀なエンジニア・コンサルタント出身者が集うため競争率は高いですが、その分多様性に富んだクラス構成となっています。
◆ 就職実績:
・テクノロジー・コンサル・金融への強さが際立っており、2023年の就職構成はコンサルティング33.7%、金融19.9%、テクノロジー24.1%である。
・コンサルティング分野ではトップファームへの就職が多数あり、マッキンゼー(26名)、ベイン(25名)、BCG(23名)が主要な採用先となっている。
・金融分野への進出も顕著で、投資銀行、投資ファンド、フィンテック企業など多様な金融キャリアを築いている。
・テック業界への就職も堅調で、Google、Amazon、Microsoftなどにプロダクトマネージャーやデータサイエンティストとして多数進出している。
・給与の中央値は170,000ドル(前年比3%上昇)であり、平均年俸も約168,000ドルとトップ校水準を維持している。
・特にコンサルティング業界の報酬は高く、中央値給与は190,000ドルと他業種を上回っている。
・MIT Sloanは「データで語れる経営者」を育成する方針を掲げ、アルゴリズムトレーディングやブロックチェーン企業など新領域での活躍も目立っている。
・実践型教育が特徴で、Action Learningや実企業プロジェクトを通じて、即戦力としての実務力を備えた人材を輩出している。
Columbia University MBA(Decision, Risk, and Operations)
https://business.columbia.edu/faculty/divisions/dro
◆ プログラムの特徴:
コロンビア・ビジネススクール(CBS)はウォール街に近い立地を活かした金融教育で名高く、特に投資銀行やアセットマネジメント分野への強力なネットワークがあります。その一方で、意思決定科学やオペレーションズリサーチ分野にも伝統があり、Decision, Risk, and Operations (DRO)部門が定量分析やビジネス・アナリティクス教育をリードしています。MBAでは統計や最適化、機械学習を含むデータ分析の科目群が提供されており、MBA学生はそれらを選択することでビジネス課題をデータに基づき解決するスキルを磨けます。実際、DRO部門は「定量分析の優位性」を掲げ、現代ビジネスに不可欠な分析的意思決定を教育・研究する世界的リーダーです。特に金融に関連する応用分野としては、デリバティブ評価やリスク管理、マーケットマイクロストラクチャーなど定量ファイナンスの研究・教育も盛んで、他校では得難い高度な数理的金融知識をMBA課程でも身につけられます。ニューヨークの金融センターに位置するCBSだからこそ、金融×データサイエンスを実践的に学ぶ機会が豊富に与えられている点が特徴です。
◆ 出願情報:
コロンビアMBAは他校と異なり8月入学(秋学期)と1月入学(春開始の16か月プログラム)の2パターンがあり、それぞれ出願期限が設けられています。8月入学の場合、ラウンド1締切は2024年9月10日、ラウンド2締切は2025年1月7日、ラウンド3締切は2025年4月1日です。1月入学(インターンなしの加速MBA)は前年6月~9月頃に出願締切があります。授業料は年間約$87,000で、2年総額約$174,000程度です(2025年度)。出願にはGMAT/GREスコア、TOEFL/IELTS(必要な場合)、職歴書、エッセイ(キャリアゴール等)、2通の推薦状が必要です。GMAT平均は約733点と高く、学生の平均職務経験は5年程度になります。なおGMAT/GREは任意提出可能な年もあります(2024年~はオプション扱い)。エッセイは典型的には「将来の目標とCBSで学ぶ理由」および「リーダーシップやチーム経験」に関するものの2題で、加えて50文字の短答で直近のキャリア目標を問うユニークな設問があります。コロンビアではEarly Decision制度も採用しており、第1ラウンドでの出願を推奨しています。
◆ 就職実績:
・金融業界への就職比率が伝統的に高く、最新データでは金融サービス35.7%、コンサル36.3%、テクノロジー10.8%という構成である。
・投資銀行16%、PE/VC合計8.4%と、金融内でも幅広い分野に卒業生が展開している。
・戦略コンサルにも同程度の就職者が存在し、ニューヨークという立地からバンカーとコンサルの両方に強い影響力を持つ。
・主な就職先企業はゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、ブラックロック、マッキンゼー、BCG、ベイン、アマゾン、グーグルなどである。
・基本給の中央値は175,000ドル(2023年)で、M7スクールの中でも最高水準を維持している。
・コンサル業界の基本給中央値は190,000ドルと突出しており、金融業界の175,000ドルを上回る結果となっている。
・学生の約48%がニューヨークなど米北東部で就職しており、投資銀行のアソシエイトやヘッジファンドのアナリストとして高収入を得ているケースが多い。
・学校経由の求人で59%が内定を獲得しており、就職支援体制も非常に充実している。
・「金融のCBS」の名にふさわしく、ウォール街での活躍が多数見られ、データ分析スキルを活かしてフィンテックやデータ戦略部門といった新領域でも活躍が広がっている。
Stanford Graduate School of Business MBA(Data Science)
◆ プログラムの特徴:
スタンフォードGSBは起業家精神とリーダーシップ教育で知られますが、定量分析やデータサイエンス教育も近年充実させています。正式な専攻こそありませんが、MBA在学生は統計学やコンピュータサイエンス学部の授業を履修したり、学内のビッグデータ・アナリティクス関連講座を選択することでデータサイエンスの知識を身につけることができます。スタンフォード大学全体がシリコンバレーと密接に結びついているため、MBAプログラムでもテクノロジー×ビジネスにフォーカスした授業やプロジェクトが豊富です。例えば、人工知能のビジネス応用やデジタルプロダクト開発をテーマにした選択科目群が用意されており、学生は自らの関心に応じて履修計画を柔軟に組めます。金融分野については、スタンフォードも著名な金融経済学者を擁し、資本市場や投資論の科目が強力です。MBA学生はデータサイエンス関連科目と併せてファイナンス科目を履修することで、FinTech(フィンテック)に通じる独自のスキルセットを構築可能です。スタンフォードMBAの特徴として少人数・多様性のクラスが挙げられ、個々の学生が異なる専門性(例: データエンジニア出身者や金融トレーダー出身者など)を持ち込むことで相互学習が進む環境となっています。
◆ 出願情報:
スタンフォードMBAの出願締切は2024年9月10日(ラウンド1)、2025年1月8日(ラウンド2)、2025年4月8日(ラウンド3)です。合格難易度は非常に高く、GMAT平均は約737点(クラスプロフィール2026)、合格率は6%前後と推定されています。出願には学士号、GMAT/GREスコア(必須、ただしスコア範囲は広い)、TOEFL等の語学スコア(必要な場合)、職務経歴書、3通の推薦状、そしてエッセイ2題(「あなたにとって最も大切なものは何か」「スタンフォードで何を学びどう活かすか」)が必要です。中でも「What matters most to you, and why?(あなたにとって最も大切なものは何か、なぜか)」というエッセイはスタンフォード特有の深い自己省察を求める問いであり、受験者は自身の価値観や人生観を綴ります。また在学中の奨学金応募や寮申請も別途考慮する必要があります。授業料は年間約$82,500で、生活費込みで2年間総額約$210,000程度の予算を見込む必要があります。学生の平均年齢は約28歳、平均職務経験5年程度です。合格者には例年エンジニアリングやコンサルティング出身者が多く、分析スキルとリーダーシップ潜在性の双方を備えた人材が選抜される傾向です。
◆ 就職実績:
・テクノロジー業界への就職割合が高く、全体の約22%がテック業界に進み、プロダクトマネージャーや事業開発職として活躍している。
・金融分野でも屈指の実績を誇り、金融業界への就職は約38%でM7スクールの中でも上位水準にある。
・主な金融就職先はベンチャーキャピタル、プライベートエクイティ、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、暗号資産・フィンテック系スタートアップなどである。
・コンサル業界にも多数が進出しており、全体の約14%がマッキンゼー、BCG、ベインなどのトップファームに就職している。
・主要な雇用主にはAmazon、Apple、Google、Metaなどのテック巨頭に加え、トップコンサル3社が並ぶ。
・スタートアップ・起業志向も強く、約23%の卒業生が起業またはベンチャー参画に関与している。
・給与の中央値は約182,500ドルで、2024年卒では185,500ドルに上昇しており、テック・金融の高報酬ポジションが豊富である。
・ヘッジファンドやPEファンド進出者の中には初年度で総報酬30万〜40万ドルの事例もあり、高度専門職として高評価を受けている。
・スタンフォードは「自ら変革を起こすリーダー」を育成する方針を掲げており、データ駆動型ファンド運用やAIを活用した投資など、金融の最先端領域での活躍が際立っている。
Kellogg School of Management at Northwestern University MBA(Business Analytics)
◆ プログラムの特徴:
ケロッグMBAはマーケティングや経営戦略分野で伝統的に強みを持ちますが、最近ではビジネス・アナリティクス(経営科学)教育にも力を入れています。2年制MBAではManagement Science(経営科学)のメジャーを選択でき、これが実質的にビジネスアナリティクス専攻にあたります(STEM認定)。この専攻では統計解析、予測モデル、最適化、データベース管理、AI応用などの科目を履修し、データに基づく経営判断能力を養います。ケロッグはまたテクノロジー志向の革新的プログラムとして、AIやデジタルビジネスに焦点を当てたMBAi(エムビーエー・アイ)と呼ばれる1年目から専門科目を組み込んだプログラムも提供しており、こちらもデータサイエンスや機械学習を経営に活かすカリキュラムが組まれています。金融面では、ケロッグは投資銀行や投資運用会社への就職実績も豊富で、ファイナンス専攻の学生も多くいます。シカゴという金融センターに近い立地と、同校のチームワーク重視の文化から、ファイナンスと分析双方に強いリーダーシップを発揮できる卒業生が育つ土壌があります。
◆ 出願情報:
ケロッグMBAの出願締切は2024年9月13日(R1)、2025年1月5日(R2)、2025年4月3日(R3)前後に設定される見込みです(年度により若干前後します)。出願要件は他のトップ校と概ね共通で、GMAT/GREスコア、学業成績、エッセイ、推薦状2通、面接(インタビュー)等です。GMATスコアの平均は730点弱、合格者の平均年齢27~28歳・職務経験5年前後となっています。学費は年間約$83,000で2年総額$167,000程度です。エッセイは「リーダーシップの経験」や「自分が他者に与えた影響」などケロッグらしいチームワークや協調性に関する問いが出されるのが特徴です。ケロッグはインタビュー全受験者実施方針で、世界各地の同校卒業生とのインタビューで人柄・コミュニケーション力を重視して選考します。
◆ 就職実績:
・コンサルティングとテクノロジー業界に特に強い就職実績
→ コンサル業界に約36%、テクノロジーに約17%が就職しており、トップレベルの存在感を誇る
・金融業界にも全体の約20%が就職
→ 毎年およそ5人に1人が投資銀行や資産運用、フィンテックなどの金融分野に進出
・主な就職先企業
→ マッキンゼー、BCG、ベインには毎年50~70名規模が入社。アマゾン、マイクロソフト、ゴールドマン・サックス、JPモルガンなども主要な就職先
・基本給の中央値は175,000ドル(2023年卒)
→ 前年より上昇し、M7校の中でも上位水準
・初年度報酬(基本給+サインオンボーナス)の中央値は約207,000ドル
→ ケロッグ史上最高額に達し、競争力の高いオファーを獲得している
・分析系カリキュラムを履修した学生は「定量分析に強い人材」として高評価
→ マーケットアナリスト、フィンテック企業のストラテジストなどに多数就職
・チームワーク能力の高さも企業側から高く評価
→ 金融機関内でのチームリーダー職や、顧客対応を伴う投資コンサルティング職でも強みを発揮している
Haas School of Business University of California, Berkeley MBA(データサイエンス&ビジネス分析)
◆ プログラムの特徴:
バークレー・HaasMBAはシリコンバレーに近接する利点を活かし、テクノロジーとビジネスの融合に強みがあります。とりわけデータサイエンスやビジネス分析の分野では先進的で、MBA向けにData Analytics関連の選択科目やプロジェクトが多数用意されています。公式には「Data Science and Strategy」「Quantitative Finance」など明確な専攻こそありませんが、学生は統計学部や情報学部の授業も履修可能なため、自身のMBAプログラムをデータサイエンス寄りに設計できます。またHaasは起業カリキュラムやイノベーション教育が充実しており、データ活用による新規ビジネス創出にも積極的です。金融関連ではUCバークレーは金融工学修士(MFE)を擁するほど量的金融にも伝統があり、MBA生も選択科目で金融工学系の授業(例:リスク管理やデリバティブ)を履修できます。バークレーの校風である「Question the Status Quo(現状に疑問を持て)」に則り、データに基づいて従来のビジネスのやり方を再考する態度が学生に醸成される点も特徴です。総じて、テック業界志向・データ志向のMBA候補生にとって最適な環境を提供しています。
◆ 出願情報:
HaasMBAの出願締切は通常、ラウンド1が9月中旬、ラウンド2が1月上旬、ラウンド3が4月上旬です(例:2024年入学ではR1=9月14日, R2=1月5日, R3=4月6日)。要求される応募書類は他校同様で、GMAT/GREスコア、TOEFL/IELTSスコア(必要者のみ)、エッセイ(主に目標と価値観に関する2題)、推薦状2通、履歴書などです。平均GMATは約726点、平均GPAは3.64程度、平均実務経験年数は5年弱となっています。学費は年間約$75,000強で、2年間総額約$150,000超です。Haasは特に文化フィット(4つのDefining Principles)が重視されるため、エッセイや面接で「学生がどのようにコミュニティに貢献するか」「協調し革新する気概があるか」を細かく見られます。
◆ 就職実績:
・テクノロジー業界への就職比率が圧倒的に高い
→ 2023年卒では約32%がテック業界に進出し、例年30〜40%を占める
・次いでコンサル約25%、金融約20%が就職
→ 業界バランスもよく、多様なキャリアパスが開かれている
・主な就職企業
→ Google、Apple、Meta、Amazonなどのシリコンバレー企業が中心。プロダクトマネージャーやデータサイエンティストとして活躍
・金融では幅広い分野に就職
→ フィンテック、ベンチャーキャピタル、伝統的な投資銀行、プライベートエクイティなどに進出
・基本給の中央値は約166,650ドル(2023年卒)
→ 他のトップMBAと比較してやや低めだが、過去最高水準を更新
・平均総合年収は188,000ドル超に到達
→ 株式報酬やその他のインセンティブを含めれば十分な競争力を持つ
・スタートアップ志向の学生が多い
→ 卒業時点で起業またはスタートアップ参画者が全体の10%以上にのぼる
・公式統計に表れない成功事例も多数
→ データサイエンスと起業精神を兼ね備えた卒業生が、シリコンバレーで新しいビジネスを次々と創出している
NYU Stern School of Business MBA(Business Analytics専攻)
https://www.stern.nyu.edu/programs-admissions/mba-programs
◆ プログラムの特徴:
NYUスターンMBAはウォール街に位置し金融に強い一方、データ解析やテクノロジーにも積極的に対応しています。MBAではBusiness Analyticsのスペシャライゼーション(専修)を選択でき、統計的意思決定モデルやデータ可視化、マシンラーニングなどの知識を経営に応用する術を学べます。スターンはFinTech副専攻なども設けており、フィンテック(金融テクノロジー)分野の科目(ブロックチェーン、プログラミング等)も履修可能です。全般にスターンMBAは選択科目の自由度が高く、学生は自分の興味に合わせて金融とデータサイエンス双方の授業を組み合わせることができます。またNYUの他研究科(例えばNYU Courantの数学・統計やNYU Center for Data Science)との連携もあるため、希望すれば高度な定量科目に挑戦することも可能です。ニューヨークという立地柄、授業には業界ゲスト講師が頻繁に登場し、最新のデータ活用事例や金融イノベーションについて学べる機会も豊富です。「金融とテクノロジーの融合」に関心のあるMBA志望者にとって、スターンは理想的な環境と言えます。
◆ 出願情報:
スターンMBAの出願締切は例年、R1が9月中旬、R2が1月初旬、R3が4月初旬となります(2025年入学向けにはR1: 2024年9月15日頃、R2: 2025年1月5日頃等)。出願要件としてGMAT/GREスコア、TOEFL/IELTSスコア(該当者)、エッセイ2題、推薦状2通、履歴書が必要です。GMATスコアの中央値は約720–730点で、クラス平均は733点に達します。合格者の平均経験年数は5年程度です。スターンは選考過程で動画によるエッセイを課すなどユニークな試みもあり、受験者には自己PR動画の提出も求められる年度があります。授業料は年間約$82,000で2年間合計約$164,000です。スターンはIQ + EQ(知性と情緒両面)のバランスを重視した学生評価を掲げており、アカデミックな実績のみならず多様な経験や協調性を持つ人材を求めています。
◆ 就職実績:
・金融就職の強さが際立つ
→ 2024年卒業生の約31%が金融サービスに就職し、業界トップクラスの実績を誇る
・投資銀行への就職者比率は15%以上
→ ニューヨーク立地を活かし、投資銀行/ブローカレッジ部門への就職者数が非常に多い
・コンサルティング約28%、テクノロジー約18%も安定した就職先
→ マッキンゼー、BCG、Amazon、Googleなどが主な雇用先
・基本給の中央値は175,000ドル(スターン史上最高額)
→ 前年比で5,000ドル上昇し、報酬面での競争力も高い
・初年度報酬中央値は約210,000ドル(サインオンボーナス含む)
→ サインオンボーナスの中央値は約35,000ドル
・卒業後3か月以内の就職率は約99.7%
→ 就職率・スピードともに全米トップ水準を維持
・金融ネットワークの強さが顕著
→ ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、バークレイズなどに多くの卒業生が入行
・データ分析スキルを活かした専門職への就職も増加中
→ クオンツアナリストや商品戦略担当として金融機関内で活躍するケースが増えている
・「金融のプロフェッショナル」かつ「データとビジネスの橋渡し役」を育成するMBAとして高く評価されている
Tepper School of Business Carnegie Mellon University MBA(Business Analytics)
◆ プログラムの特徴:
テッパーMBAは分析志向のMBAとして草分け的存在で、1950年代にいち早く管理科学(Management Science)の手法をカリキュラムに取り入れた歴史があります。その流れを汲み、現代でもBusiness Analyticsの専攻を提供し、STEM認定された数量分析カリキュラムを展開しています。学生はオプションで「Business Analytics Track」に所属し、統計モデリング、データマイニング、最適化モデルなどの科目を重点履修できます。カーネギーメロン大学全体がコンピュータサイエンスや機械学習で世界トップレベルのため、MBA生も必要に応じて学際的に高度なCSの講義を聴講することが可能です。金融面では、同大学にはComputational Finance(計算ファイナンス)の伝統があり、テッパーMBAでもファイナンス教授陣によるリスク管理や数理金融の講義が充実しています。例えば、「スプレッドシートモデリング」や「金融リスク分析」といった実践的科目で、プログラミングやシミュレーションを駆使した金融データ分析を学べます。またテッパーはチームベースの経営シミュレーション(Capsim等)を導入するなど、分析スキルと経営判断力の統合に注力している点が特徴です。
◆ 出願情報:
テッパーMBAの出願締切は2024年10月初旬(R1)、2025年1月上旬(R2)、2025年3月下旬(R3)です。出願要件としてGMAT/GREスコア(いずれも平均700点台前半)、TOEFL/IELTS(必要者のみ)、エッセイ、推薦状2通、面接などが課されます。学生の平均GMATは約710–720点、平均年齢約29歳・経験年数5年程度です。テッパーは小規模クラス(1学年約200名)であるため、志願者には学校とのフィットや明確なキャリア計画が重視されます。学費は年間約$75,000前後で2年総額約$150,000強です。近年、テッパーMBAはオンラインMBAプログラムの提供も始めており、同様に分析カリキュラムを取り入れています。
◆ 就職実績:
・コンサルティングとテクノロジー分野への就職が中心
→ 2023年卒ではコンサル約30%、テック約25%が就職し、主力キャリアとなっている
・金融分野は約15%とやや少なめだが、定量的金融職での強さが特徴
→ クレジットリスクモデリングやアルゴリズム取引ストラテジストなど、高度な分析職に多数進出
・主な就職先企業
→ デロイト、マッキンゼー、Amazon、Google、シティグループ、バンクオブアメリカなど
・平均基本給与は156,500ドル(2023年卒)
→ 過去最高を記録し、M7校に迫る水準まで向上
・中央値給与はおおよそ150,000ドル台前半
→ 他のトップMBAと比較しても大きな差はなく、実質的に競争力あり
・金融データ分析に強い卒業生を多数輩出
→ 金融業界の中でも専門性の高いポジションでの評価が高い
・卒業生のネットワークを活かしたフィンテック起業事例も複数あり
→ 実務+起業志向を両立できる環境が整っている
・「分析力のテッパー」の評判通り、データに強いマネージャーやアナリストを多数輩出
→ 採用市場で安定した需要を誇り、堅実な評価を築いている
②金融に強いデータサイエンス関連プログラム
Carnegie Mellon University, Master of Science in Machine Learning
◆ プログラムの特徴:
CMUの機械学習修士は世界トップクラスのテクニカルプログラムで、機械学習学科(Machine Learning Department)によって提供されています。金融に特化した内容ではありませんが、高度なアルゴリズム開発や統計モデリングのスキルを習得でき、その汎用性の高さから金融分野への応用も可能です。カリキュラムは機械学習理論、統計、最適化、プログラミングで構成され、研究志向が強く、博士課程進学やR&D職への足掛かりにもなります。16か月程度のApplied Studyコースでは、コア科目6つ・選択科目3つに加え、業界インターンシップが必須となっており、実データを扱う現場経験を積めるのが特徴です。機械学習修士課程への入学には線形代数・確率統計・プログラミングの強固な基礎が求められますが、金融や経済学の専攻でなくとも出願可能です。実際、量的金融に進みたい学生も一部在籍し、授業内プロジェクトで株価予測モデルや信用リスクスコアリングをテーマに取り組む例もあります。CMUならではのハンズオンな文化により、学生は最先端のML技法を自ら実装・実験する能力を身につけます。
◆ 出願情報:
本プログラムへの出願は例年毎年一度12月初旬に締め切られます(2024年入学の場合は2023年12月12日締切など)。入学時期は秋学期のみです。応募要件として、関連分野の学士号(CSや数学など定量分野が望ましい)、学部成績、3通の推薦状、志望動機エッセイ、履歴書が必要となります。GREスコアは公式には要求されません(提出しても可)。TOEFLまたはIELTSは非英語圏出身者に課され、TOEFL100点以上が目安です。合格者の背景はコンピュータサイエンスや統計専攻が多く、合格率は低めです。授業料は年間約$50,000前後で、プログラム全体で$70,000程度を見込む必要があります。なお奨学金は基本的になく、自費または企業派遣での参加が一般的です。
◆ 就職実績:
・修士修了者の多くがテクノロジー業界に就職
→ データサイエンティストや機械学習エンジニアとしてGoogle、Meta、Amazonなどで活躍
・一部は金融企業の定量分析職に進出
→ 金融工学に強いバックグラウンドを活かし、ヘッジファンドや証券会社でクオンツとして採用されるケースもあり
・金融分野での主な就職先
→ Two Sigma、Morgan Stanleyなどで機械学習モデルの開発に従事する例がある
・テック業界での想定平均年収は12万~15万ドル
→ 金融分野(特にNYC)ではそれ以上の報酬水準も期待できる
・卒業後3か月以内の就職率は90%以上
→ CMUブランドと高度な理論・実装スキルの相乗効果で高い就職実績を実現
・金融業界では「機械学習×金融」のニーズが拡大中
→ 取引戦略やリスクモデルの高度化に伴い、修了生への求人も増加傾向
・本プログラムは金融専門ではないが汎用性が高い
→ 強力な定量スキルを活かし、金融データサイエンス分野でも幅広く活躍できる人材を多数輩出している
Stanford University, Master of Science in Statistics
◆ プログラムの特徴:
スタンフォードの統計学修士課程は、理論と応用のバランスが取れたプログラムで、データサイエンスの基盤となる統計手法を網羅的に学びます。コースワークには統計推測、確率過程、回帰分析、多変量解析などが含まれ、必要に応じて計算機プログラミングやデータマイニングの科目も履修できます。正式にはData Scienceに特化したトラックが用意されており、このサブプランを選択することでビッグデータ処理や機械学習の応用科目も学べます。金融志向の学生にとっては、この統計学修士で培った厳密なデータ解析力が、リスクモデリングや金融時系列分析に直結する大きな武器となります。スタンフォードは数学・統計分野で全米トップクラスの教員陣を揃えており、特にベイズ統計や計量経済学など金融にも密接な分野で著名な教授から指導を受けられます。期間は通常2年間で、研究プロジェクトや修士論文は任意ですが、多くの学生がインターンや研究に参加しています。シリコンバレー企業とのネットワークも強く、課題研究としてGoogleや金融テック企業と連携する例もあります。少人数制のクラスで学生同士・教授との対話が活発な環境も魅力です。
◆ 出願情報:
出願締切は毎年1月中旬(2025年秋入学は2025年1月15日締切)で、秋学期開始のみ募集しています。応募には学士号(数学、統計、工学など定量系が望ましい)、大学成績証明、GREスコア(任意提出、2023年以降はオプショナル)、TOEFL/IELTS(非英語圏卒業者対象)、推薦状3通、Statement of Purpose(志望理由書)が必要です。GREは必須ではありませんが提出すれば審査対象となり、合格者のGRE Quantitativeは概ね満点近い水準と推測されます。競争率は高く、合格者の学部GPAは3.7以上が一般的です。授業料は年間約$60,000前後で、2年で$120,000程度となります。スタンフォードはPhD進学希望者を歓迎する傾向もあり、修士から博士課程へ内部進学する道も開かれています。留学生比率も比較的高く、多様なバックグラウンドの学生が集います。
◆ 就職実績:
・統計学修士の定量能力は金融業界でも高く評価される
→ クオンツアナリストやデータサイエンス系コンサルタントとしての採用実績がある
・テクノロジー企業への就職が最多
→ Facebook、Apple、Netflix、Googleなどでデータサイエンティストやアナリティクス職として活躍
・初年度年収の平均は12万ドル超
→ 金融系では都市部(NYC、SFなど)でさらに高収入が見込まれる
・スタンフォードのブランドとOBネットワークが金融界でも有効
→ 特にヘッジファンドや証券会社の研究部門で「統計修士」の肩書が信頼されている
・スタートアップと連携したキャリアも可能
→ 在学中の分析業務を通じてそのまま創業メンバーになるケースも見られる
・統計学の基礎力は業界を問わず重宝される
→ 景気変動に強く、安定した需要がある点も大きな魅力
・卒業後の就職率はほぼ100%
→ 実務・研究・起業いずれの道にも強く、幅広い選択肢を確保できる
・金融業界での具体的な進路例
→ BlackRockのリスクモデリング、Goldman Sachsのストラテジスト部門、Citadelのデータ分析官などが代表例
・「データサイエンスの汎用チャンピオン」として多彩なキャリアを実現
→ テック・金融・コンサル・スタートアップなど、どの業界でも中心人材として評価されている
UC Berkeley, Master of Information and Data Science (MIDS)
◆ プログラムの特徴:
バークレーMIDSはオンラインで提供される専門職大学院修士であり、世界各国の働くプロフェッショナルが在籍しています。カリキュラムはデータサイエンスの実践に焦点を当て、統計推論、機械学習、データ可視化、倫理など包括的に学びます。プログラムは通常18か月~3年で柔軟に修了可能で、各自のペースに合わせて科目履修できる点が特徴です。学生の平均年齢は30代前半、平均実務経験7~8年と比較的シニア層が多く、即戦力のスキル向上やキャリアチェンジを目的とする人が大半です。授業はライブのオンライン講義と週末集中セッションで行われ、講師陣はバークレー情報学大学院および関連分野の実務家です。MIDSでは必修のキャップストーンプロジェクトが課され、受講生は金融サービス企業などパートナー企業から提示されたデータ課題を解決するプロジェクトに取り組みます。これにより実ビジネスの文脈でデータ分析から意思決定まで経験でき、成果物は就職活動時のポートフォリオとしても活用できます。金融に特化はしていませんが、選択科目で「金融経済データ分析」等を履修することも可能で、金融業界出身の学生も多いためネットワーキングを通じた知見共有も盛んです。
◆ 出願情報:
本プログラムは年3回(1月・5月・9月)開講しており、それぞれに数か月おきに締切があります。例えば2025年9月開始コホートの最終締切は2025年5月14日でした。出願要件は学士号(専攻不問)と最低2年以上の職務経験が推奨されます。GRE/GMATスコアは2020年以降不要となりました。必要書類はオンライン願書、エッセイ(志望理由等)、履歴書、推薦状2~3通、英語試験(国際応募者のみ)です。授業料は単位制で、総額では約$70,000前後となります(単位あたり約$2,700)。働きながらの学生が多いため、企業からの学費補助やローンを活用する人が大半です。入学選考では職務経歴やリーダーシップ経験、データに関わった経験などが重視され、実務で成果を出している人材が優先されます。プログラム開始前提として基本的なPython/Rのプログラミング知識が求められますが、正式な準備科目も提供されています。
◆ 就職実績:
・MIDS卒業生の多くがキャリアアップ目的で在籍
→ 修了後に在職中の企業で昇進やデータ部門への異動を実現しているケースが多数
・転職組はデータサイエンティストや分析マネージャー職に就く例が多い
→ 金融・テック双方に就職実績があり、応用範囲が広い
・2023年卒業生の成果(自己報告ベース)
→ 卒業後に昇給:46%、新たな仕事に就いた:58%、キャリアに好影響を実感:82%
・年収の中央値は154,500ドルと高水準
→ 中堅~シニア層の社会人が中心である点が年収の高さに反映されている
・金融業界出身者は高付加価値ポジションに就任
→ フィンテック企業のシニアデータアナリストや銀行のデータ戦略ディレクターなどが代表例
・金融×テックの分野でも引き抜きが多数
→ ブラックロック、Visa、Stripeなどへの転職例があり、実務プロジェクトや知名度が評価されている
・卒業生ネットワークが強力かつ活発
→ 業界横断で求人情報やノウハウが共有され、横のつながりがキャリア形成を後押し
・働きながらデータサイエンス力を高めたい人に最適な設計
→ 在職中でもスキルアップでき、即キャリア成果に結びつく設計が魅力
・平均給与の増加額は約13%と報告されている
→ 実績ベースで効果が実証されており、費用対効果の高いプログラムとして評価されている
Columbia University, Master of Science in Data Science
https://www.engineering.columbia.edu/academics/programs/masters-programs/master-science-programs/data-science-ms
◆ プログラムの特徴:
コロンビア大学データサイエンス修士(Data Science Institute提供)は、統計学・コンピュータサイエンス・応用分野を横断したカリキュラムが特徴です。21単位のコア科目では機械学習、ビッグデータインフラ、確率モデル、データビジュアライゼーション等を学び、加えて9単位以上の選択科目で各自の興味に沿った専門領域(例えば金融データ分析や自然言語処理など)を深めます。金融志向の学生は、金融工学やビジネススクールの関連科目を選択科目として履修することも可能で、金融データサイエンスの応用力を培えます。ニューヨークという立地を活かし、客員講師やプロジェクト題材に金融業界からのものが多いのも利点です。またこのプログラムはエンジニアリング大学院に属しSTEM認定されています。学生はコロンビア内外のインターンシップにも積極的に参加し、メガバンクのデータ分析部門やフィンテック・スタートアップで経験を積むケースがよく見られます。1クラス100名以上の比較的大規模なプログラムですが、その分同窓ネットワークも広範で、特にニューヨーク金融界に強固なコネクションを持っています。
◆ 出願情報:
出願は毎年秋入学のみで、優先締切が1月15日、最終締切が2月15日に設定されています。出願要件は理工系学士号(または同等の定量能力)と、微積分・線形代数・統計・計算機科学の基礎履修です。GREまたはGMATスコアの提出は現在オプション扱いであり、提出しなくても不利にはなりません。必要書類はオンライン出願フォーム、目的説明エッセイ、推薦状2通、成績証明書、履歴書、英語スコア(TOEFL100以上目安)です。授業料は年間約$60,000で、3学期(16ヶ月)で修了するケースが多いため総額約$90,000程度となります。入学者の背景はコンピュータサイエンス・データ分析関連職出身者が多く、合格者の平均GRE定量スコアは166-168程度と高水準です(STEM学位かつGPA3.0以上ならGRE免除)。コロンビアはローリングアドミッションを採用しており、早めの出願が有利です。
◆ 就職実績:
・卒業生は金融・コンサル・テック業界で幅広く活躍
→ データサイエンティストとしての就職先が多岐にわたり、産業横断的な展開が可能
・金融業界での活躍が特に顕著
→ JPモルガン、ゴールドマン・サックスのデータアナリティクスチーム、BlackRockのリスク管理部門などに進出
・金融データ戦略コンサルタントとしての採用もあり
→ EY、PwCなどで金融機関向けデータ活用支援を行うポジションが人気
・テクノロジー企業やヘルスケア領域への就職も多数
→ Google、Amazonなどの大手テック企業や、医療データを扱う分析会社にも多数が就職
・卒業後90日以内の就職率は約90%(2022年時点)
→ 高い実績を維持しており、ニューヨークの立地が有利に働いている
・初任給の中央値は10万~12万ドル程度
→ 金融分野では平均120,000ドル超との推計があり、特に定量分析職はさらに高額オファーが提示される
・キャリア支援体制が充実
→ 企業説明会、業界別ネットワーキングイベントが定期的に開催され、60%の学生が卒業前に内定を獲得
・企業からの評価は「理論と実装のバランスが優れ即戦力」
→ ウォール街からシリコンバレーまで幅広く需要があり、引く手あまたの存在となっている
MIT Master of Science in Data, Economics, and Development Policy (DEDP)
https://economics.mit.edu/academic-programs/masters-programs/masters-data-economics-and-design-policy-dedp
◆ プログラムの特徴:
MIT経済学部が提供するDEDP修士は、データ分析と経済開発政策を組み合わせたユニークなプログラムです。世界の貧困や開発問題をデータに基づき解決することを目的としており、J-PAL(貧困アクションラボ)と協力して運営されています。入学プロセスが特徴的で、まずオンラインのMicroMasters(5科目)を修了しMicroMasters資格を取得した者のみが本プログラムに出願できます。GRE/GMATは不要で、オンライン課程の成績が主な選考基準となります。本プログラムに合格すると、MITで1学期(秋学期)の対面授業と、続く半年程度のCapstoneプロジェクト(現地実践)を経て修了となります。カリキュラムは主に開発経済学、因果推論(ランダム化比較試験など)、プログラミング、データ分析方法論で構成され、政策デザインや倫理も学びます。コースは国際開発トラックと公共政策トラックの2つに分かれ、前者は低中所得国の貧困問題、後者は各国国内の公共政策課題に焦点を当てます。少人数制で、世界各国から官庁職員やNGO職員が集い、実践的かつ国際色豊かな学習コミュニティを形成しています。
◆ 出願情報:
DEDP修士の応募資格を得るには、まずMITxのMicroMasters(DEDP)5科目をオンライン受講し、プロクター試験で合格する必要があります。MicroMasters取得後、毎年1月頃に本プログラムへの出願を行います。2024年入学の出願は2024年1月31日締切でした。先述の通りGREやGMATは課されず、必要書類は履歴書、成績証明、推薦状2通、Personal Statementなどです。出願者は開発分野での実務経験を有する中堅層が多く、選考では志望動機とリーダーシップが重視されます。授業料は1学期分で約$30,000ですが、経済セクターからの奨学金も充実しています。国連・政府関係機関等から派遣されて来る学生もいるため、多くの場合所属組織や奨学金で学費負担が軽減されています。また多様性推進の観点から、途上国出身者や女性候補に手厚い奨学金枠が設けられています。
◆ 就職実績:
・修了生の多くが国際開発・公共政策分野でキャリアを構築
→ 世界銀行、IMF、UNDPなど国際機関でエコノミストやデータアナリストとして活躍
・母国の政府機関で政策アナリストになるケースも多い
→ J-PALやNGOなどでインパクト評価や社会実験の専門家として活動する例も豊富
・民間企業の開発コンサルやCSR部門でも需要あり
→ 国際機関以外にも、民間セクターでの社会課題解決型ポジションへの進出が進んでいる
・金融業界への進出は限定的ながら可能性あり
→ IFC(国際金融公社)やマイクロファイナンス機関など、開発金融を担う機関での就職例がある
・給与水準は商業金融に比べ控えめ
→ 公的機関では年収7〜9万ドル、国際組織では10万ドルを超えることもある(ポジションや勤務地により変動)
・修了生ネットワークが国際的に広がっている
→ 多国籍の仲間と「世界をデータで変える」志を共有し、協働・連携の機会が多い
・政策金融・社会的投資分野で高く評価されるプログラム
→ 商業金融とは異なる軸で、実務的かつ社会貢献性の高いキャリアを歩む人材を多数輩出している
NYU Master of Science in Data Science
◆ プログラムの特徴:
NYU Center for Data Scienceが提供するMS in Data Scienceは、理論と応用の両面をカバーする2年間の対面プログラムです。コア科目には機械学習、ビッグデータ、自然言語処理、統計推論などが含まれ、選択科目で金融データ分析やビジネス分析に焦点を当てることも可能です。学生は最後にキャップストーンプロジェクトを行い、企業や研究所と連携して実データ課題に取り組みます。NYUは数学・金融工学でも定評があるため、希望すればCourant研究所の数理ファイナンス科目やSternビジネススクールのFinTech科目を履修し、金融領域の知識を深められます。クラスサイズは比較的大きく毎年約100名以上が入学し、多様なバックグラウンドの学生が集います。NYUの立地(マンハッタン中心部)により、授業外でウォール街のデータコミュニティに参加したり、インターンシップを平行して行う学生もいます。なお本プログラムはSTEM指定で、国際学生はOPTの延長が可能です。NYUは理論家ヤン・ルカン教授のDeep Learning講義を公開するなどAI研究の先端でもあり、その恩恵を受けて学生も高度な深層学習スキルを身につけられます。
◆ 出願情報:
出願締切は例年1月下旬(2025年秋入学は2025年1月22日締切)で、秋入学のみです。出願要件には学士号(計算機科学、統計等が望ましいが他専攻も可)、最低限の数学・プログラミング経験が含まれます。GREスコアはオプショナルで提出は任意となっています(GMATは不可)。必須書類はエッセイ(志望理由・経験など)、推薦状2通、成績証明、履歴書、TOEFL/IELTS(非英語圏出身者)です。競争率は高めで、合格者の平均GPAは3.6前後、平均GREクォンティタティブは約167と言われます。学費は年間約$60,000で、2年間で$120,000程度です。奨学金は限定的ながら一部成績優秀者に授与されます。なお2020年以降、オンライン面接(場合によりコーディング課題を含む)が課されることがあります。NYUは多様性重視のため、性別・国籍バランスも考慮して選考しています。
◆ 就職実績:
・卒業生はニューヨークを中心に高水準のデータサイエンス職に就職
→ テック・金融・コンサルの各業界で即戦力として活躍している
・テクノロジー業界への就職が多数を占める
→ Google、Facebook、Amazon、Microsoftなどの大手に就職実績あり
・金融分野でもクオンツやデータサイエンティストとして活躍
→ ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、シティに入行する例もあり
・金融データ企業やヘッジファンドも主な進路
→ Bloomberg、Two Sigmaなどに毎年卒業生が採用されている
・卒業後3か月以内の就職率は90%以上
→ 非常に高いスピード感と実績を誇る就職成果
・初年度平均基本給は約110,000ドル
→ 金融業界の卒業生はこれを上回るケースが多い
・基本給中央値は約120,000ドルとの報告もあり、年々上昇中
→ redditなどの情報源でも給与水準の上昇が確認されている
・総報酬は150,000ドルを超えるケースも多い
→ サインオンボーナスやRSU(株式報酬)を含めた高待遇が一般的
・インターンからそのままフルタイムに繋がるケースが多数
→ NYUの立地を活かした在学中の実務経験が就職に直結している
・起業を選ぶ卒業生も存在
→ AIスタートアップを立ち上げ、VCから資金調達に成功した例もある
・「ニューヨークのデータ人材供給源」として高く評価
→ テックと金融の両業界から強い需要があり、都市ネットワークと実践スキルがキャリアの武器となっている
The University of Chicago Master of Science in Data Science
◆ プログラムの特徴:
シカゴ大学のデータサイエンス修士(MSc in Applied Data Science)は、対面・オンライン双方で提供される柔軟な専門職学位です。フルタイム1年間での修了も可能で、働きながらパートタイムで履修することも認められています。カリキュラムはデータサイエンス基礎科目15単位(例:統計、機械学習、データエンジニアリング、ビジネス分析)と金融分析など応用科目6単位、選択科目6単位、そして必修のキャップストーンプロジェクトから成ります。特に「Data Science in Finance」セミナーの履修が課されており、金融データに特化したケーススタディを扱う点がこのプログラムのユニークな特徴です。シカゴ大学らしく、理論重視の科目(例えば統計的機械学習の数理)からビジネス実務重視の科目(例えばPythonによる金融データ解析)までバランスよく学べます。MBAとのデュアルディグリーも用意されており、ブース・スクールとの共同プログラムでMBAとMS両方を取得することも可能です。学生はUChicagoの業界ネットワークを活用し、シカゴの金融街や大手コンサルでインターンする機会もあります。プログラム全体を通じてキャリア開発に重点が置かれており、プロのコーチによる履歴書指導やネットワーキングイベントが随時開催されます。
◆ 出願情報:
出願は年1回秋入学で、2025年入学の場合最終締切は2025年6月23日です(ただし早期に募集定員に達すると締め切る場合あり)。オンライン・対面とも同じ締切日で、出願は英文履歴書、エッセイ(志望動機など)、推薦状2通、成績証明をオンラインで提出します。GMAT/GREスコアは推奨ですが必須ではありません。実務経験は不問ですが、プログラミングと統計の基礎知識は前提とされます。授業料は対面フルタイムで約$60,000、オンラインも同程度です。なお成績優秀な志願者には一部メリット奨学金が提供されます。合格率は非公表ですが、競争力のあるSTEM学位保持者が多く出願するため比較的低めと推察されます。ブースMBAとのジョイントプログラムではGMAT/GREが必要で、双方の基準を満たす必要があります。
◆ 就職実績:
・2018年開始の比較的新しいプログラムだが就職成果は非常に良好
→ 卒業生の約90%以上が3か月以内に希望するデータサイエンス関連職に就職
・主な就職先はシカゴやニューヨークの企業
→ 地域密着の実務機会が多く、立地を活かしたキャリア構築が可能
・金融業界にも強い進出実績あり
→ Jump Trading、DRW、シティバンク、モルガン・スタンレーなどでデータアナリストやクオンツ系職に就職
・他にもコンサルやテック業界への進出も多数
→ McKinsey Analytics、KPMG Advisory、Google、Metaなどでデータサイエンティスト職に就く卒業生も多い
・初年度給与の中央値は非公開だが、全米平均を上回る約120,000ドル前後と推定
→ 特に金融・HFT系企業からの高額オファーが就職年収を押し上げている
・HFTのアルゴリズム開発者や保険会社のデータ戦略マネージャーなど専門性の高い職種で活躍
→ 実践スキルと立地の強みが相乗効果を生んでいる
・キャップストーンプロジェクトが就職に直結するケースも多数
→ 在学中に企業と接点を持ち、そのまま内定に繋がるルートが確立されている
・UChicagoの強力な校友ネットワークも就職活動を後押し
→ ブースMBA卒業生や統計博士OBの支援により、質の高い推薦や紹介が得られる
・修了生の中央値年収は約154,500ドルに達している
→ 在職経験者を含むとはいえ、同種プログラムの中でトップクラスの成果
・今後も大学のブランド力とデータサイエンス需要の高まりにより、さらに市場価値が上がると予想されている
UCL(University College London) MSc Finance with Data Science
◆ プログラムの特徴:
UCLの「Finance with Data Science」修士は、金融学とデータサイエンスを融合した1年間のフルタイムプログラムです。ロンドンの金融街カナリーウォーフに位置するUCLキャンパスで開講され、ファイナンス理論の科学的基盤と、高度な金融データ分析の実践を組み合わせて学ぶことを謳っています。カリキュラムは金融経済学(企業財務、資産価格、リスク管理など)と、プログラミングや機械学習(Pythonによるデータ処理、AI応用)科目をバランス良く配置し、両者の架け橋となる「金融データサイエンス」科目が特徴となっています。例えば、ビッグデータを用いたアルファ生成(超過収益獲得)の手法や、信用リスク評価モデル構築など、データ駆動型のファイナンススキルを習得できます。プログラム中盤には実社会のデータプロジェクトに取り組む実践モジュールがあり、学生はチームで金融機関から提供されたデータセットを分析し意思決定提言を行います。定員は約40名と比較的少人数で、議論やグループワークが重視されます。UCLは英国トップ校であり、卒業時にはMSc(理学修士)の学位が授与されます。STEM指定ではありませんが、内容的にはそれに匹敵する高度な定量科目が揃っています。
◆ 出願情報:
応募要件は英国基準でUpper Second Class (2:1)相当の学士号で、経済・金融・数学・統計などの定量分野出身が望ましいとされています。GMAT/GREスコアは必須ではありませんが、GRE定量165以上のスコア提出は有利に働くと明記されています。英語要件はIELTS 7.0程度(各セクション6.5以上)です。出願はロールリング方式で、ビザを要する留学生向けには2025年6月27日締切と比較的遅くまで受け付けています。ただ人気プログラムのため早期出願が推奨されます。オンライン出願フォームに加え、成績証明、推薦状2通、志望動機エッセイを提出します。授業料は英国・海外どちらも同額で2025年度£47,100(約800万円)と設定されています。ロンドンの生活費を含めると総費用は約£60,000以上になるため、奨学金やローンの検討が必要です。定量背景が強固でない出身者には入学前サマークラスが推奨されることもあります。
◆ 就職実績:
・第1期生は2024年に卒業したばかりで公式統計は未発表
→ ただしUCLの金融修士(Finance MSc)実績から就職先は一定程度予測可能
・就職が見込まれる主な業界は投資銀行・資産運用会社・証券会社
→ バークレイズ、HSBC、UBS、ゴールドマン・サックスなどが代表的な採用企業
・本プログラム修了生はデータサイエンススキルを備えており、従来の金融修士卒よりも差別化されている
→ 特に定量分野における競争力が高く、雇用主からの評価も高まると予想される
・クオンツ職種での採用が期待される
→ ヘッジファンドの定量アナリストやアルゴリズムトレーダーとしてのニーズが増加傾向
・ロンドンのフィンテック企業からの採用も見込まれる
→ TransferWise、Revolutなど急成長中の企業が想定オファー先
・AccessMastersによれば、商業銀行、投資銀行、ヘッジファンド、PE、資産運用に進むとされている
→ 進路の多様性があり、金融業界内で幅広く需要が見込まれる
・給与水準は年£50k〜£70kが一般的
→ 定量スキルやプロジェクト経験に応じて上限超のオファーも期待できる
・UCLのキャリア支援は非常に充実
→ キャリアフェアやネットワーキングイベントを通じて企業との接点を多数確保
・企業とプログラム中に接点を持ち、そのまま就職につながるケースも多い
→ 実務と学習が密接に結びついた就職ルートが整備されている
・「金融スペシャリスト+データ科学者」という新しいプロフェッショナル像を育成
→ 金融業界からのニーズが高く、今後大きな就職成果が期待されている
Stevens Institute of Technology, Master in Financial Technology and Analytics
◆ プログラムの特徴:
スティーブンス工科大学の金融テクノロジー&アナリティクス修士(MS FTA)は、フィンテック領域に特化した先進的プログラムです。内容は金融工学・データ分析・情報技術の3本柱からなり、ブロックチェーン、暗号資産、アルゴリズム取引、ビッグデータ解析、機械学習応用など、現代の金融サービスを形作るテクノロジーを幅広く扱います。STEM認定プログラムであり、金融市場の知識(例:デリバティブやリスク管理)とプログラミング/データ解析スキル(Python、R、SQL等)を融合したカリキュラムになっています。例えば「Computational Finance」や「Financial Risk Analytics」といった科目では、学生は実際のマーケットデータを用いてモデル開発・システム構築を行います。またニューヨークに近いホーボーケン(NJ州)にキャンパスがあり、ウォール街との繋がりも強固です。講師陣には金融業界出身の実務家が多く、最新のフィンテック動向をクラスに持ち込んでいます。最終セメスターにはCapstoneプロジェクトが課され、学生チームが企業協賛の下でフィンテックソリューションの開発を行うのも特徴です。総単位数は36単位で、通常18か月で修了可能です。
◆ 出願情報:
出願は秋・春の年2回受け付けており、それぞれ秋入学は4月15日、春入学は11月1日が出願締切です(フルタイム留学生の場合)。応募要件は学士号(理工系または経済・金融系が望ましい)と、最低限の数学・プログラミング基礎です。GMAT/GREは公式には不要となっており、多くの応募者は提出していません。必要書類は成績証明、推薦状、エッセイ、履歴書、TOEFL/IELTS(国際出願者)で、合否はローリング方式で締切後数週間以内に通知されます。学費は1単位あたり約$1,400で、全36単位で約$50,000となります。優秀な志願者には一部授業料減免が与えられる場合があります。スティーブンスは工科大学ということもあり、プログラムに入る学生はエンジニアリングやCS出身者が多い傾向です。またMBA保持者が再度テクノロジースキル習得のため入学するケースも見られます。
◆ 就職実績:
・前身のFinancial Analytics修士から一貫して金融分野での就職実績が高い
→ フィンテック企業や金融機関の分析部門に広く卒業生を輩出している
・大手銀行での採用例も豊富
→ JPモルガン・チェース、バンクオブアメリカなどでデータアナリストやリスクモデラーとして活躍
・金融インフラ・情報企業への就職も実績あり
→ NASDAQの技術部門や、Bloombergの金融情報解析チームなどに入社するケースもある
・フィンテック業界でも幅広く就職
→ RippleやPayPal子会社などでブロックチェーン開発者やデータサイエンティストとして活躍
・大手金融での年収は9万~11万ドルが相場
→ スタートアップではエクイティ報酬込みで将来性の高いポジションが多く提示されている
・卒業後3か月以内の就職率は約85%と報告
→ ニューヨーク近郊という地の利もあり、実務移行がスムーズな環境が整っている
・企業側からの評価は「コーディングに強く即戦力」
→ 特に金融IT・定量分析チームで即戦力として重宝されている
・最近では伝統的な金融工学職への進出も増加
→ 証券会社のクオンツアナリストなど、高度分析職にも進出しており、金融理論の深さが評価されている
・地域産業界におけるフィンテック人材供給源として認知度が高い
→ 卒業生はウォール街のデジタルトランスフォーメーションを支える中核人材として活躍している
Purdue University, M.S. in Data Science in Finance
https://www.stat.purdue.edu/academic_programs/graduate/gradDSfinance.html
◆ プログラムの特徴:
パデュー大学の「金融におけるデータサイエンス」修士は、統計学科と金融学科の合同で運営される2年間のプログラムです。目的は定量金融の現場でビッグデータ解析を行える人材を育成することで、金融工学とデータサイエンスのカリキュラムが融合しています。必修科目にはデータサイエンスの基礎15単位(統計計算、回帰分析、データベース等)、コンピュテーショナル・ファイナンス6単位(確率微分方程式に基づく資産価格モデルなど)、さらに金融データサイエンス特化の科目6単位(機械学習の金融応用など)が含まれます。選択科目では高度計量経済学や人工知能など関連分野から6単位履修し、合計33単位+セミナー出席+口頭試験で修了となります。かなり学術色が強く、複雑な数理やプログラミング課題をこなす必要がありますが、その分修了時には金融データ分析の職人芸とも言える高度スキルが身につきます。プログラム中には少なくとも1回の「Data Science in Financeセミナー」に参加する義務があり、最新の学術論文レビューやゲストスピーカー講演を通じて実務知識をアップデートします。また産業界との協業プロジェクトもオプションで用意されています。パデュー大学は米中西部に位置し、特に保険・リスク管理分野で強いコネクションを持っています。
◆ 出願情報:
出願締切は秋入学向けが例年2月初旬(2025年秋は2025年2月4日)です。必要要件は数学・統計・CSいずれかの学士号またはそれに準ずる定量科目履修歴で、GPA3.0以上が求められます。出願にはオンラインフォーム、エッセイ、推薦状3通、成績証明、TOEFL/IELTS(留学生のみ)を提出します。GRE/GMATは不要(任意提出可)です。パデュー大学は出願料無料である点も特筆されます。合格者の多くは学部で線形代数・確率論・プログラミングの成績が優秀だった人材で、数学コンペ等での実績を持つケースもあります。学費は年間約$30,000と比較的良心的で、2年合計でも$60,000強です。TA(教育助手)などの形で学費補助を受ける学生もいます。国際学生にはI-20発行の関係で早め出願が推奨されています。
◆ 就職実績:
・金融業界志望者向けに特化したプログラム設計
→ 定量分析職において非常に高い就職成果を上げている
・卒業生の約95%が6か月以内に就職
→ 統計学科のデータによると、平均初任給は約116,000ドルと報告されている(過去数年平均)
・代表的な就職先は証券会社・投資銀行のクオンツアナリスト
→ シカゴやニューヨークの金融機関で、モデル開発や検証業務に従事
・保険業界にも強い実績あり
→ アクチュアリーやデータサイエンティストとして保険会社に就職するケースも多い
・コンサルティング会社ではリスクコンサルタント職が主流
→ 統計スキルと金融知識を活かし、金融リスク領域での支援を行う
・シカゴの商品先物企業やインディアナポリス近郊の保険大手との強いコネクションあり
→ 地域的な連携による安定した採用パイプラインが構築されている
・給与水準は都市によって異なるが高水準
→ NYCでは13万ドル以上、内陸都市でも10万ドル前後を記録
・卒業生からは「実務に直結する厳密な統計教育」が高く評価されている
→ ウォール街でのモデル検証やクオンツ職に即応できる実力が養われる
・一部はPh.D.に進学しクオンツリサーチャーとしてキャリアを継続
→ 学術・実務いずれのキャリアパスにも対応できる柔軟性がある
・「ハードコアな定量金融人材」を輩出する修士として注目度が上昇中
→ 伝統的な金融工学プログラムと肩を並べる評価を得ている
University of Michigan, Master of Science in Data Science
◆ プログラムの特徴:
ミシガン大学のデータサイエンス修士は、工学部と文学・科学・芸術部(LSA)の統計学科が共同で運営する学際的プログラムです。50:50でCSと統計の科目を組み合わせたカリキュラムとなっており、アルゴリズムと統計モデリング双方に精通した人材育成を目指しています。必修科目にはデータ構造とアルゴリズム、データベース、機械学習、推論統計などが含まれ、さらに応用分野別のエレクティブを履修できます。金融志向の学生は、Rossビジネススクールや統計学科の金融統計関連コースを選択科目に組み込むことで、自身のプログラムを金融応用寄りにカスタマイズできます。例えば「Time Series Analysis(時系列解析)」や「Financial Data Analysis」といった科目を履修することで、金融市場データに対する分析スキルを涵養できます。ミシガン大学はキャンパスの学際連携が盛んなため、希望すれば金融工学センター(Financial Engineering Center)のセミナーに参加することも可能です。1クラス約40~60名で、2年間(4学期)での修了が標準モデルです。修士プロジェクトは任意ですが、多くの学生が企業インターンやCapstoneに取り組みます。デトロイトに近い立地から、自動車産業のデータ分析とも繋がりがあり、金融以外の製造業データにも触れられる環境です。
◆ 出願情報:
出願締切は例年1月半ば(2025年秋入学は2025年1月15日頃)です。要求される学歴は計算機科学、統計、応用数学などの学士号が望ましいとされています。出願要件には学士成績(GPA目安3.5以上)、エッセイ(志望理由・多様性寄与等)、推薦状3通、TOEFL/IELTS(国際応募者)が含まれます。GREスコアは現在必須ではなく、提出は推奨程度となっています。合格者の平均GREはV160/Q168程度との情報もあり、定量面での高得点が期待されます。学費は州内外で異なりますが、非ミシガン州出身者の場合年間約$55,000、2年で約$110,000ほどです。奨学金は限定的ですが、大学全体のリソースとしてはRA(研究助手)ポジションに就くことで学費減免を受ける道もあります。ミシガン大は多様性を重んじ、出願時には自身のユニークな経験や社会貢献意欲を示すエッセイが重要視されます。
◆ 就職実績:
・就職率はテクノロジー・コンサル業界を中心に高水準を維持しており、西海岸のテック大手やシカゴ・デトロイトのフォーチュン500企業からの採用が多い
・金融分野にも一定数が進出。シカゴやニューヨークの金融取引企業・銀行に就職する卒業生も多数
・代表的な金融系就職先としては、シカゴ商品取引所(CME)やクレディ・スイスのデータ分析チームへの配属実績あり。ミシガン出身者ネットワークも強力
・平均初任給は公式データにはないものの、約100,000ドル前後と推定される。データ系ポジションによってはこれを上回るケースも多い
・プログラムは金融特化ではないが柔軟にカスタマイズ可能。金融データ関連科目の履修により、銀行のデータサイエンティストやフィンテック企業のアナリティクス担当として就職可能
・企業評価は非常に高く、Fortune誌で全米1位にランクインした実績あり。知名度・信頼性が高まり、採用意欲のある企業が増加
・キャリアサポートも充実しており、毎年秋のJob Fairにゴールドマン・サックスやバークレイズなど大手金融企業も参加
・金融分野への展開が自在な柔軟性のあるプログラム。広範なスキルセットを活かし、卒業生は多彩なキャリアパスを選択している
③金融工学プログラム
Carnegie Mellon University, Master of Science in Computational Finance (MSCF)
◆ プログラムの特徴:
CMUのMSCFは金融工学分野で世界最高峰と評されるプログラムです。ビジネススクール(Tepper)、数学科、統計科、CS科の4部門合同で運営されており、真に学際的カリキュラムを実現しています。学生は確率微分方程式、数値解析、統計推論、最適ポートフォリオ理論、オプション価格理論、プログラミング(C++やPython)など、クオンツ(金融工学者)に必要な全ての知識を網羅的に習得します。1.5年(17ヶ月)の集中プログラムで、ニューヨーク校舎とピッツバーグ本校のいずれかで履修可能です。STEM認定プログラムであり、膨大な課題とケーススタディを通じて理論を実践に落とし込む訓練がなされます。CMU MSCFの特徴としてキャリア支援の手厚さが挙げられ、履歴書添削から模擬面接、ネットワーキングイベントまで豊富です。また、データサイエンス教育も年々強化され、機械学習を使ったアルゴリズムトレーディングやビッグデータリスク解析の科目も組み込まれています。これにより、伝統的な金融工学スキルに加え、現代の金融マーケットが求めるデータハンドリング能力も身につけられます。QuantNetなどのランキングで常に全米1位にランクされるほど業界での評価が高く、「クオンツ養成機関の最高峰」と言えるプログラムです。
◆ 出願情報:
出願締切は例年3月初旬(2025年秋入学は2025年3月4日予定)で、秋入学のみ募集です。応募要件は理工系または経済・数学系の学士号で、線形代数・確率論・微積分・プログラミングの習熟が必須です。GMATまたはGREスコア提出が求められ、合格者平均はGMAT750相当/GRE Quant満点近くとなります。TOEFLは105以上が望ましいです。オンライン出願に加え、エッセイ(志望理由やキャリア展望)、推薦状2通、成績証明を提出します。競争率は非常に高く、毎年定員約80名に対し10倍以上の志願があります。授業料は約$95,000(全課程)と高額ですが、卒業後のROI(投資収益)が極めて高いとされています。奨学金は限定的で、大半の学生はローンまたは自己負担です。ただし就職先が高収入となるため返済には問題が生じにくいです。なお、同プログラムは入学前にC++集中講座を課しており、全員が一定のプログラミング基礎を持ってスタートできるよう配慮されています。
◆ 就職実績:
・卒業後3ヶ月以内の就職率は毎年ほぼ100%を達成しており、業界内でもトップクラスと評価されている。
・主な就職先はモルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、JPモルガン、Citadel、D.E.Shaw、ブラックロック、Jane Street、Jump Tradingなどである。
・職種はクオンツアナリスト、ストラクチャードプロダクツエンジニア、リスクマネージャー、アルゴリズムトレーダーなど定量金融の中核を担う役割が中心である。
・平均初任基本給は約136,000ドルに達しており、年間2~3万ドルのサインオンボーナスも一般的である。
・年次が進むにつれて報酬も大きく伸び、3年目以降で年収30万ドルを超えるケースも珍しくない。
・卒業生ネットワークが非常に強力で、ウォール街の量的金融コミュニティでの連携が後輩の就職支援にも繋がっている。
・QuantNetなどの調査で、トップクオンツ企業の多くが「採用したい人材輩出校」としてCMU MSCFを名指ししている。
・CMU MSCFは就職・給与実績の両面で他校を圧倒しており、卒業生は世界の金融市場の最前線で活躍している。
Columbia University, Master of Science in Financial Engineering (MSFE)
https://ieor.columbia.edu/financial-engineering-msfe
◆ プログラムの特徴:
コロンビア大学の金融工学修士は、工学部(IEOR学科)が提供する高度定量金融プログラムです。金融理論に加え、確率解析、数値手法、最適制御、機械学習といった科目を履修し、1.5年間で金融工学修士(MS)を取得します。少数精鋭(1学年約80名)で、ウォール街直結のカリキュラムが魅力です。学生は4学期目に企業インターンシップを行うことが推奨されており、そのため秋・春・夏・秋の3学期+インターンでプログラムが構成されています。カリキュラムはファイナンス(例:ストキャスティック・カルキュラス、デリバティブ評価)50%、数学統計50%というバランスで、特に確率解析系科目の充実がColumbiaの特色です。また、近年は機械学習・AIの金融応用や、高速取引プログラミングなど先端分野の選択科目も増やしています。立地はNYCマンハッタンのキャンパスであり、業界からのゲスト講義やネットワーキングイベントが頻繁に開催されます。コロンビアMSFEはQuantNetランキング等で常に全米トップ3に入り、「ウォール街へのパスポート」とも言われるプログラムです。
◆ 出願情報:
出願締切は例年2月初旬(2025年秋入学は2025年2月15日頃)です。理工系または経済・金融系の学士号、微積・線形代数・確率論の単位履修が必須で、C++やPythonのプログラミング経験も望ましいとされます。出願に際し、GMAT/GREスコア提出が必要で、特にGRE定量は満点近くが実績上求められます。TOEFLは100点以上推奨。必要書類はエッセイ(キャリア目標等)、推薦状2通、成績証明書です。合格率は5-10%と極めて低く、出願者は全世界から集まるため競争的です。学費は約$80,000(3学期分)で、NYCの生活費を加味すると総額$120,000ほどとなります。奨学金は限定的で大半が自費です。Columbia MSFEは応募者の数学力を特に重視し、コア数学科目の成績が悪い場合は合格は難しいとされています。また、面接(技術質問を含む)が課される場合もあります。
◆ 就職実績:
・就職先のほぼ全員が金融業界に進み、特にニューヨークの投資銀行やヘッジファンドが中心である。
・卒業後3か月以内の就職率は約95%に達し、残りの学生も卒業年内にはほとんどがオファーを得ている。
・主な雇用先はゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、JPモルガン、シティ、バンクオブアメリカなどの一流投資銀行である。
・配属先はトレーディング部門、リスク管理部門のクオンツ職、ストラクチャリングチームなどが多い。
・ヘッジファンドや資産運用会社ではD.E.Shaw、Citadel、BlackRock、PIMCOなどが主要な採用先となっている。
・基本給の平均は約120,000ドルで、サインオンボーナスは10,000~20,000ドルが一般的である。
・トップ成績の卒業生は一流ヘッジファンドから初年度で総額25万ドルを超えるオファーを受けることもある。
・強力なOBネットワークがウォール街で機能しており、メンター制度を通じてインターンや面接情報が共有されている。
・多くの学生が在学中にインターンを経験し、それが本採用に直結するケースが多い。
・ロンドンや香港などで活躍する卒業生もいるが、就職先の大多数はニューヨークに集中している。
・近年はマーケットデータ企業や暗号資産領域など、フィンテック系への進出も増加している。
・定量分析スキルを前提としたポジションでの活躍が主であり、Columbia MSFEはウォール街クオンツ職の登竜門として安定した就職成果を維持している。
MIT Sloan School of Management Master of Finance (MFin)
◆ プログラムの特徴:
MIT SloanのMFinプログラムは、金融の基礎から最先端までを網羅する総合金融修士です。期間は12ヶ月または18ヶ月コースが選べ、学生の多くは学部卒すぐの20代前半(平均職歴0~2年)で構成されます。カリキュラムはコーポレートファイナンス、資産プライシング、デリバティブ、金融経済学等の必修に加え、Analytics of Financeというデータ分析科目群や、Financial EngineeringやFinTechの選択科目も豊富です。すなわち、伝統的金融理論と現代の分析手法の双方を学べる柔軟性が特徴です。またAction Learningの一環で、企業とタイアップしたプロジェクト(プロセミナー)や、金融機関での短期インターン(Finance Lab)を経験する機会が提供されます。MFinはMIT SloanのMBA科目も一部受講可能で、MBA学生との交流やクラブ活動を通じたリーダーシップ開発にも恵まれています。さらに、MITのコンピュータ科学や経済学部との連携により、希望者はビッグデータや機械学習関連の授業も履修できます(STEM認定プログラム)。少人数クラスで教員との距離も近く、個別指導やキャリアメンター制度も整っています。理工系最高峰のMITらしく、数理・分析へのアプローチがMBAより深い一方、ビジネススクール所属なのでソフトスキル育成にも配慮されたバランスの良いプログラムです。
◆ 出願情報:
出願締切は年に3回設定され、例えば2025年入学の場合、R1が2024年10月、R2が2025年1月、R3が2025年3月となります。入学者の大半は新卒~数年経験者でGMAT平均730程度、GPA3.7程度と高スペックです。必要書類はオンライン願書、エッセイ2~3題(キャリア目標・過去の経験等)、推薦状2通、GMAT/GREスコア、TOEFL/IELTSスコア、成績証明等です。MIT SloanではHolistic Review(総合評価)を謳っており、リーダーシップ潜在性や知的好奇心なども重視されます。学費は12ヶ月コースで約$115,000、18ヶ月では$150,000程度です。奨学金は一部の優秀者に授与されます。応募倍率は10倍以上で、特に中国・インドからの応募が多いため競争は激しいです。なお、MFinは秋入学のみですが、18ヶ月コースの場合一部科目は次年度秋まで続きます。短期インターンを組み込む関係でビザ手続きも複雑なため、留学生は早めの準備が推奨されます。
◆ 就職実績:
・卒業生は投資銀行・コンサル・テクノロジー企業などに幅広く就職し、特に金融業界への就職率が高く約半数が金融サービス分野に進んでいる。
・2023年卒の統計では91%が卒業時点でオファーを獲得しており、基本給の中央値は約130,000ドル(ボーナス除く)である。
・主な就職先はゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、メリルリンチなどの投資銀行であり、多くがアナリスト職としてニューヨーク、香港、シンガポールに配属されている。
・PEファンドやVC、アセットマネジメント会社(ブラックストーン、ソフトバンク・ビジョン・ファンド、State Streetなど)への進学も一定数ある。
・コンサルティング業界ではマッキンゼーやBCGの金融プラクティス部門に就職するケースが確認されている。
・給与水準は職種によって異なり、投資銀行アナリストは年俸110,000ドル前後+ボーナス、コンサルは約100,000ドル+ボーナス、テック企業の金融担当は120,000ドル超が一般的である。
・MITのブランドと強力なOBネットワークは就職活動において非常に有利に働き、MFin生もMBA同様にMIT Sloan Alumniの支援を受けられる。
・在学中に複数のオファーを得る学生も多く、グローバルな求人情報やメンターシップ機会へのアクセスが豊富である。
・近年ではデータサイエンス系ポジションへの進出も目立ち、ヘッジファンドのデータ分析担当やフィンテック企業のデータ戦略職に就く卒業生も増加している。
・MIT MFinは就職市場での引き合いが非常に強く、高年収とキャリアの加速が見込めるプログラムとして評価されている。
Princeton University, Master in Finance (MFin)
◆ プログラムの特徴:
プリンストン大学の金融修士(Bendheim Center for Finance提供)は、理論重視かつ少人数制のエリート金融プログラムです。2年間で修了し、経済学部とORFE(Operations Research & Financial Engineering)学科の教授が指導にあたります。カリキュラムはコアとして資産価格理論、コーポレートファイナンス、経済計量、金融機器、リスク計測などを履修し、さらに確率論、微分方程式、コンピュータシミュレーションなど高度な数学科目も選択できます。博士課程へのパスも意識した内容で、修士論文の執筆オプションもあります。その一方で実務経験を重視し、12週間のサマーインターンが必須となっており、学生は1年次夏にウォール街等での職務経験を積みます。理論と実践のバランスが非常によく、金融市場のメカニズムを深く理解しつつ、その知識を現実の金融課題に適用できる訓練がなされています。学生数は毎年約25~35名と極めて少なく、MITやCMUに比べても狭き門です。全員がSTEMバックグラウンドを持ち、GRE Quantは満点近い者ばかりです。プリンストンならではの特徴として教授陣の質が挙げられ、現役ノーベル賞受賞経済学者からヘッジファンドのレジェンドまで、極めて豪華な講師陣による指導が受けられます。
◆ 出願情報:
出願締切は例年1月初旬(2025年秋は2025年1月2日)です。要件は学士号(理工系または経済・金融系)、大学レベルの数学(微積・線代・確率)は必須、プログラミング(MATLAB, C++等)経験も望ましいです。提出物はオンライン願書、目的意識文書、推薦状3通、GREスコア(GMAT不可)、TOEFL/IELTS(必要者)等です。合格率は5%程度と推定され、合格者平均GRE Qは170/170、GPAは3.8以上が普通です。学費は年間約$60,000で、2年総額$120kほどですが、プリンストンは全院生に対する豊富な支援で知られ、一部学生には授業料全額免除や生活費補助が与えられます。特にPh.D.志望の強い学生や特別優秀な学生には奨学金が出る場合があります。プリンストンは寄宿舎制でコミュニティが密なため、入学後はゼミや交流イベントを通じてOB・OGからも指導が得られます。
◆ 就職実績:
・プログラムの規模は小さいが就職成果は非常に優れており、多くの卒業生がニューヨークのトップ金融機関に就職している。
・一部の卒業生は欧州やアジア市場にも進出しており、グローバルに活躍の場を広げている。
・主な就職先はJane Street、Bridgewater、Two Sigmaなどのヘッジファンド、Morgan Stanley StratsやGoldman Sachs Quantitative Strategiesなどの投資銀行クオンツ部門、OptiverやIMCといったトレーディング会社である。
・Ph.D.進学率も高く、毎年数名がMITやスタンフォードの博士課程に進学している。
・給与水準は投資銀行アナリストで基本給110,000ドル+ボーナス、ジュニアクオンツでは基本給150,000ドルに加えて出来高ボーナスが支給される。
・初年度総合給与は約130,000~140,000ドルとされ、特にヘッジファンドでは成果次第で年収50万ドルを超える例もある。
・プリンストンのブランドとOBネットワークは就職活動において大きな力を持ち、ほぼ全員が卒業前に複数の内定を獲得するという非公式情報もある。
・同窓生同士の結束が強く、卒業後もお互いにキャリア機会を紹介し合う文化が根付いている。
・Princeton MFinは「質実剛健な金融修士」としてウォール街で高い評価を受けており、輩出される人材は専門性と信頼性の両面で一目置かれている。
UC Berkeley, Master of Financial Engineering (MFE)
◆ プログラムの特徴:
UCバークレーHaas経営大学院のMFEプログラムは、1年間集中型の金融工学専攻で、実践志向が非常に強いです。学生はカリフォルニア州オークランドの施設で学び、毎年3月入学・翌年3月卒業のスケジュールです。コア科目としては確率論、数値解析、リスク中立評価、統計的手法、プログラミングなど金融工学の基本を履修し、さらにマシンラーニングやアルゴリズム取引、エクセルVBAモデリングなど実用的スキル科目も含まれます。12週間の必修インターンシップ(10月~12月)が組み込まれており、学生はウォール街やシリコンバレーの企業で職務経験を積みます。このインターンは事実上長期面接の場ともなっており、多くの学生がここで成果を認められ就職内定を獲得します。HaasMFEのもう一つの特徴は就職指標の高さで、卒業前に全員が複数のオファーを持つとも言われています。コース負荷は非常に高く、夜遅くまで課題に取り組む日々が続きますが、その分卒業時のスキル習得度は際立ちます。またシリコンバレーに近い立地から、FinTechや暗号資産などテクノロジーと金融の融合領域にも接する機会が多いです。近年はMFEプログラムが機械学習に重点を置き始めており、PythonでのAIモデリングやビッグデータ解析のトレーニングも豊富に行われています。
◆ 出願情報:
出願締切は毎年5月と9月・11月の数回あり(2024年3月入学の場合は2023年11月と2024年1月の2期)、入学時期は毎年3月です。他プログラムより開始時期が特殊なので注意が必要です。要求される学歴は理工系学士号とC++プログラミング経験、微積・確率論・線形代数に精通していることです。GMAT/GREはスコア提出が必要ですが、こちらもQuantセクション満点近くが目安です。TOEFLも100点以上必須です。オンラインアプリケーションにエッセイ(キャリア目標、自己PR)、推薦状2通、成績証明などを添付します。学費は約$112,000(プログラム全体)で、奨学金は一部学生に授与されます。合格率は約8-10%で、毎年80-90名が入学します。平均学生プロフィールはGMAT740/GRE Q170、GPA3.7程度、平均年齢30歳前後(4-6年の職歴持ちが多い点で他MFEより高年齢)です。実際、投資銀行やIT企業勤務を経てキャリアアップ目的で入学する人も多く、クラスにはMBA保持者や博士号保持者も混在する多様性があります。
◆ 就職実績:
・卒業生の約99%が卒業から3か月以内に就職しており、長年トップクラスの就職成果を維持している。
・平均初任年収は基礎給与で約125,000ドル、サインオンボーナスは平均20,000ドルに達する。
・主な就職先はニューヨークとカリフォルニアの金融・テクノロジー企業であり、進路の幅が広い。
・投資銀行ではゴールドマン・サックス、JPモルガン、モルガン・スタンレー、Deutsche Bank、Barclaysなどのクオンツ部門に多くの卒業生が進出している。
・ヘッジファンドではCitadel、Two Sigma、資産運用会社ではBlackRockなどが代表的な雇用先である。
・テック企業においてもGoogleやFacebookなどの金融分析チームで採用が進み、社内の市場リスク管理や投資運用を担っている。
・西海岸に近いためAppleやGoogleなどに就職する卒業生も多く、他校のMFEには見られないユニークな進路が開かれている。
・フィンテックスタートアップの創業事例も複数あり、特に暗号資産関連のプラットフォームを手掛ける動きが目立つ。
・初年度総合報酬の中央値は約166,000ドルであり、年々上昇している傾向にある。
・高報酬の要因はテック企業の高給ポジションやヘッジファンドでの成功によるものである。
・インターンからのフルタイム採用率も非常に高く、学生の70%以上がインターン先に戻って正社員として採用されている。
・Haas MFEは「最も実践的な金融工学プログラム」として評価されており、金融・テック両業界から高待遇で迎えられる時代に入っている。
Baruch college(CUNY) Master of Financial Engineering
◆ プログラムの特徴:
バルーク・カレッジ(ニューヨーク市立大学)のMFEは、公立大学ながら全米トップクラスにランクされる隠れた名門プログラムです。リーズナブルな授業料とNY市内という立地、そして学生の輝かしいコンペ実績(各種クオンツコンテスト優勝多数)で知られます。カリキュラムは16ヶ月(3学期+夏のインターン)で、確率解析、数値線形代数、微分方程式解法、金融市場と商品の概要、最適化、C++プログラミング、統計学習などが含まれます。特筆すべきはプログラミング教育の充実で、入学前のサマーでC++ブートキャンプがあり、在学中も大量のコーディング課題があります。その結果、卒業時には全員が上級クオンツプログラマとして通用するレベルになります。また、学生は毎年各地のクオンツコンペ(例えばIAQF学生コンペティション、Rotman Trading Competition等)で優勝・上位入賞しており、それが対外的な実力証明となっています。クラスは1学年20名程度でこぢんまりとしており、講師はウォール街の現役プロフェッショナルが務める科目もあります。就職支援もプログラムディレクター自らコミットしており、企業とのコネクション作りに積極的です。何より、授業料は約$30,000と他の名門MFEの半分以下で、コストパフォーマンスNo.1との呼び声も高いです。
◆ 出願情報:
出願締切は例年11月(翌年秋入学一発締切)で、非常に選抜的です。要求学歴は理工系学士号と優秀な成績、微積・確率統計・微分方程式の単位必須、C++またはPythonの経験も求められます。出願者には数学オリンピックメダリストなども含まれ、合格者のGRE Quantは満点が標準です。TOEFLも100点以上が目安。合格者の平均GPAは3.8前後、年齢は24-28歳が多く職歴は2年以内がほとんどです。倍率は10倍を超えますが、NY在住応募者だけでなく世界中から志願があります。学費の安さ故に奨学金枠は限定的ですが、その分自己投資としては小さく済みます。なお、プログラムは秋開始のみで、サマーのプレコース(C++講習など)が義務となっています。
◆ 就職実績:
・卒業生のほぼ100%が金融業界に就職しており、業界内で非常に高い評価を受けている。
・特にニューヨークの高頻度取引企業(Virtu Financial、Hudson River Tradingなど)への就職に強みを持つ。
・投資銀行のクオンツ部門(Morgan Stanley、Goldman Sachsなど)やヘッジファンド(Millennium、D.E.Shaw等)への進出実績も豊富である。
・平均初任基本給は約120,000ドルで、ボーナスや株式報酬を含めればMBA卒業者に匹敵する報酬を得ている。
・プログラムの規模が小さいためOBネットワークが密であり、先輩が後輩の就職を支援する文化が根付いている。
・「バルークMFE出身者を採用するとハズレがない」とウォール街で評判となり、求人ニーズが年々増加している。
・直近の就職実績は、約半数がヘッジファンドまたはプロップトレーディング企業、30%が大手銀行、残りが資産運用会社やフィンテック企業で構成されている。
・公共大学であることから、金融当局や監査法人のリスク管理部門へ進む卒業生も存在する。
・クオンツトレーディングにおいて特に強く、学生が在学中からトレーディング大会で活躍し企業にスカウトされる例もある。
・Baruch MFEは少数精鋭でウォール街に斬り込む人材を輩出しており、費用対効果の面から「最もお得な金融工学プログラム」と称されている。
NYU, Master of Science in Mathematics in Finance (Math Fin)
◆ プログラムの特徴:
NYUカラント数学院が提供する数学的金融修士(通称「NYU MathFin」)は、数学科主導のプログラムであり、理論重視型です。他校のMFEがビジネススクール系に対し、こちらは理学系である点がユニークです。2年間の在学中に、確率解析、数値解法、数理最適化、統計学習、コンピュータ実装、金融経済学などを学びます。特に偏微分方程式や確率微分方程式に重点を置いたカリキュラムで、ブラック–ショールズ方程式や確率積分の厳密な理解を追求します。そのため理論志向の学生に人気です。一方で、マーケット実務との連携もあり、ウォール街からの客員講師による「研修」も定期開催されます。NYU MathFinの特徴の一つは柔軟なスケジュールで、フルタイム以外にもパートタイムで働きながら通うことも可能です(多くの講義が夜間開講)。NYUの地の利で、在学中からインターンをする学生も少なくありません。また、C++/Pythonの実装教育にも力を入れており、学生は数値ライブラリを自作できるまでスキルを伸ばします。NYUは応用数学の名門で、世界的な数理科学者の薫陶を受けられる点も魅力です。クラス規模は1学年50名程度です。
◆ 出願情報:
出願締切は例年2月初旬で、必要書類はオンライン願書、Statement of Purpose、推薦状2通、成績証明、GREスコア、TOEFL/IELTSです。合格者の典型像は数学・物理等の学士、GPA3.7以上、GRE Quant満点、計算機背景もありといったものです。競争率は高いですが、NYCで働きながら学びたい人のニーズにも応えるため、優秀な社会人応募者も多く受け入れています。学費は年間約$60,000と私立らしく高額ですが、パートタイムの場合は科目単位で支払います。奨学金は限定的で、金融機関からの社費留学生も一部います。2023年現在STEM認定されています。
◆ 就職実績:
・卒業生はウォール街で活躍しており、他のMFEと比べてリサーチ志向・リスク管理志向のポジションに進む傾向が強い。
・代表的な進路として、投資銀行のモデル検証部門やリスク管理部、FRBや米財務省の定量アナリスト職がある。
・もちろんヘッジファンドやトレーディング会社でクオンツとして働く卒業生も多く、Citadel、Barclays、Morgan Stanley、Bloombergなどが定番の就職先となっている。
・初任給は他のMFEと同様に110,000ドル前後で、ボーナスを含めると約140,000ドルに達する。
・NYUのネットワークとニューヨークの立地により、卒業までに内定獲得率90%以上を毎年維持している。
・特にパートタイムの学生はすでに金融業界で働いているケースが多く、昇進や社内異動に直結する成果も多数ある。
・大学院として数学科に属していることから、Ph.D.に進学する卒業生も一定数おり、金融経済学や統計学の分野で研究を続けている。
・NYU MathFinは「理論の牙城」としてウォール街のクオンツから高く評価されており、数学的素養の高い人材を安定的に輩出している。
・「数学が極めて強いクオンツ」を育成するプログラムとして、業界内で確固たる地位を築いている。
The University of Chicago, Master of Science in Computational Analysis and Public Policy (MSCAPP)
https://harris.uchicago.edu/academics/degrees/ms-computational-analysis-public-policy-mscapp
◆ プログラムの特徴:
シカゴ大学ハリス公共政策大学院とコンピュータ科学部の協働で提供されるMSCAPPは、金融工学とは毛色が異なり、公共政策分野のデータ分析に特化したプログラムです。名前に“Computational”とありますが主題は公共政策であり、政府・公共部門の課題解決にデータサイエンスや計量分析を応用することを目的としています。経済政策評価、都市計画、教育・医療政策の分析などがカリキュラムの中心で、RやPythonを駆使した因果推論、機械学習、最適資源配分モデリングといった手法を学びます。金融との接点は限定的ですが、公共政策評価には財政分析や経済モデルも含まれるため、政府系金融機関や開発銀行志望者には有用です。2年間で修了し、政策インターンも必修です。金融工学プログラム一覧にこのMSCAPPが含まれているのは一見ミスマッチですが、おそらくデータ分析+経済という切り口で関連付けたものと思われます。
◆ 出願情報:
出願締切は12月初旬です。公共政策大学院への出願となるため、必要書類は政策志向のエッセイ(志望動機・公共サービスへの関心など)、推薦状、成績証明、GRE/GMATスコア、TOEFL/IELTSです。理系スキルだけでなく公共部門への情熱が重視される点が他の金融プログラムと異なります。学費は年間約$60,000で2年総額$120kほどです。シカゴ大学は奨学金が比較的充実しており、特に公共奉仕志向の学生向けのフェローシップがあります。
◆ 就職実績:
・卒業生の主な進路は官公庁、シンクタンク、国際機関、公共系コンサルティングなど公共分野に集中している。
・金融分野では、財務省、世界銀行、IMFといった公共金融機関でポリシーアナリストとして働く例がある。
・初任給の目安は70,000〜90,000ドル程度であり、民間金融に比べて控えめな水準にとどまる。
・多くの卒業生は金銭的報酬よりも社会インパクトを重視し、公共政策への貢献をキャリアの軸としている。
・このプログラムは金融工学カテゴリでは異色だが、データ分析と政策洞察を融合したスキルを持つ卒業生が高く評価されている。
・具体的には地方政府の財政担当官や国際開発銀行の調査員などとして、公共財政や地域金融の現場で実務的に活躍している。
・社会課題解決に貢献できる高度専門職を目指す人材にとって、MSCAPPは非常に適した進路を提供している。
まとめ:AI・データ・金融時代に最適なキャリア構築を目指そう
今回ご紹介した通り、今の時代においては、MBAに加えてデータサイエンスや金融工学といった分野の専門性を持つことが、年収・キャリアの両面で非常に大きな強みとなります。実際、これらのプログラムを修了した多くの方が、GoogleやGoldman Sachs、McKinsey、BlackRockといったグローバル企業で活躍しており、初任給から20万ドル(約3,000万円)を超える高報酬を得ています。
特に近年は、「MBA × テクノロジー」や「MBA × ファイナンス」のように、複数分野の知識をかけ合わせて活躍する“ハイブリッド型人材”が世界中で求められています。単にビジネスを学ぶのではなく、実務で即戦力として通用するスキルを体系的に身につけることで、自分の市場価値を圧倒的に高めることができます。
今回取り上げたようなプログラムは、日本国内ではまだ知られていないものも多くありますが、どれも年収・実績・ネットワークの面で世界最高レベルの環境が整っています。将来のキャリアアップ、海外就職、年収向上を本気で目指したい方は、これらの選択肢をぜひ真剣に検討してみてください。
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