こんにちは、アルファアドバイザーズ代表のTJです！

近年、ファンドマネージャー・外資アセットマネジメント・ヘッジファンドへの転職 に関する相談が爆発的に増えています。

「営業職だけど、運用サイドに行けますか？」
「専門性がなくてもファンドに行けますか？」
「日系証券からバイサイドに移りたい」
「ファンドマネージャーへの最短ルートは？」

こうした質問が毎日のように届きます。
結論から言うとファンドマネージャー転職には明確な要件があり、要件を満たしていない人ほど“正しいステップ”を踏むことで逆転しやすい業界です。

■ ファンドマネージャーに転職できる人の「絶対条件」

ファンドマネージャー・アナリスト・トレーダーなど運用サイドに行くためには、最低限次の2点が必須です。

1. 英語でビジネスができるか

・外資アセマネ、ヘッジファンドは英語が共通言語
・ボスキャリ、香港・シンガポールの面接も英語
・財務モデル、投資レポート、投資会議は英語が基本

英語力が不足している場合、外資系に転職することはできません。日系→日系の横移動に終わり、年収もキャリアも停滞します。

2. アセマネ・ヘッジファンドレベルのファイナンス知識があるか

・投資理論・財務分析
・統計・リスク管理
・運用プロセス（Idea→リサーチ→モデル→実行）
・データ解析・Pythonの素養（クオンツ系）

ここが足りないと、応募書類の段階で落ちます。まずは要件を満たすことが最重要ですが、そのためには金融業界にいるだけでは足りません。したがって、証券・銀行の営業では転職することがかなり難しいです。

■ 「要件を満たしていない人」がバイサイド転職するには？

このように、アセマネ・ヘッジファンド業界はかなり敷居が高いと思われがちです。しかし、正しいステップを踏めば、実は十分再現性がある転職ルートが存在します。実際に、アルファにご相談に来る多くの方が最初は英語も専門性もない状態 です。

・証券営業
・銀行リテール
・メーカー営業
・日系コンサル
・社内SE
・保険
・日系バックオフィス

こうしたバックグラウンドから、海外大学院→外資ファンド の王道ルートで見事キャリアチェンジを果たしています。ヘッジファンド業界は「専門性 × グローバル × 実力」 がすべての世界です。逆に言えばこの3点を満たすことさえできれば、アセマネ・ヘッジファンド業界に転職することができます。

■ 要件を満たしていない人が取るべき“逆転ルート”

ルート①：MBAルート

最も王道ルートがMBA経由でアセマネ・ヘッジファンドを目指すことです。海外MBAを経由することで、英語力・ビジネス基礎をまとめて底上げしつつ、ファンド直結の就職ルートを確保することができます。

・シカゴ
・ウォートン
・コロンビア
・NYU Stern
・ハルト（MBA × Business Analyticsでファンド内定者多数）

上記のようなファイナンスに強い学校を狙っていくことが基本戦略です。MBA後の給与中央値は 3000万円前後。そこからさらに 運用サイドに乗ると5000万→1億レンジ に乗ります。

ルート②：金融工学・MFEルート

最近のファンド業界では理系・クオンツ人材が求められており、テックや金融工学のキャッチアップは必要不可欠になってきました。この時流に最も適したルートが金融工学大学院です。

・CMU MSCF
・MIT
・Columbia MFE
・NYU MFE
・UC Berkeley MFE
・NUS / NTU / SMU（シンガポール勢は就職強い）

金融未経験の方でも、金融工学という差別化を図ることでトップファンドへの転職が可能になります。アルファでも国内営業→シンガポール金融工学大学院→ヘッジファンドに就職した方がいます。
ただ、米国のプログラムは若手向け＆プレリクイジット（数学・プログラミング要件）が厳しいため、文系の方はシンガポールや香港の大学院をお勧めします。理系の方は米国トップ大学院から米国就職も可能です。

いずれにせよ、年収3000万以上のキャリアに乗ることが可能です。

ルート③：データ×ファイナンス複合ルート

MBAとテック／金融工学を組み合わせる方法もあります。

・MBA × CS
・MBA × Business Analytics
・Master in Finance × Analytics

このように、MBAだけではなくCS・DS・MFEを組み合わせることで、他のMBA生と大きく差別化することが可能です。特に最近のヘッジファンドは「データを用いた投資判断」 ができる人材・ファイナンスとデータ両方に明るい人材を非常に高く評価する傾向があり、就職にも強いです。

■ 未経験から運用サイドへ。“最短の3ステップ”

今日この記事を読んだ時点で、あなたが取るべき最短ルートは次の3つです。

STEP1：自分の現在地と適性を明確にする

「伝統的なファンダメンタルズアナリストが向いているのか？」
「データ系が良いのか？」
「クオンツか、ファンダか？」
「MBAか、MFEか？」

この診断が間違うと 数年遠回りします。まずは職務内容・強み・性格・長期ゴールから“最速でファンドに行く設計図”を作ることが先決です。

STEP2：逆算したスキルセットを積む

MBAや大学院留学だけでは差別化できません。以下のスキル・資格も組み合わせることで、差別化を図れます。

・財務・会計の知識アップ
・Pythonなどで自動売買作成
・投資アイデア・ストックピッチ作成
・財務モデリング作成
・ファンドでのインターン
・USCPA・CFAなどのグローバル金融資格取得

このように、留学前から計画的に準備することが求められます。

STEP3：海外大学院 or 転職で“入口”に乗る

・MBAで運用サイド直結のルートへ
・金融工学でクオンツ系ポジションへ
・シンガポール/香港就職
・ボスキャリで一気に内定獲得
・経験者なら外資ファンドへダイレクト転職

ファンドは、一度入ればその後のキャリアが指数関数的に伸びる 業界です。この３ステップでアセマネ・ヘッジファンド業界を目指しましょう！

■ まずは“あなたのルート”を一緒に作りましょう

ファンドマネージャー、アナリスト、クオンツ、運用系キャリアに興味があるなら、早めの戦略設計がすべてです。

・未経験からファンドに行きたい
・日系から外資に移りたい
・海外大学院を使ってキャリアを変えたい
・具体的な学校を教えてほしい
・自分がどのルートに向いているかわからない

どんな状況からでも問題ありません。まずはゴール設計と最適なキャリアルート設計を行い、正しいステップでアセマネ・ヘッジファンド内定を目指しましょう。

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TJプロフィール

TJ：住友商事株式会社（主計部にて本社及び関係会社800社超の予算・決算・業績管理、IR業務に従事。米国住友商事（NY）における研修生として選抜（最年少）住友商事出資の米国電炉事業会社再生等に従事。プロジェクト・ファイナンス部にて、開発途上国におけるインフラストラクチャー・プロジェクト向け大型ファイナンス組成やジュピターテレコム向けファイナンス組成等に従事。欧米MBAプログラム派遣生に選抜）シカゴ大学ビジネススクール(MBA) 留学（ファイナンス、アントレプレナーシップ、オーガニゼーション・マネジメントを専攻）。シカゴ大学日本人会（The University of Chicago Japanese Association）ファウンダー。シカゴ大学ビジネススクール初の「JAPAN TRIP」企画・実行（その後毎年恒例となる）。ゴールドマン・サックス証券株式会社 投資銀行部門 勤務（メディア、消費財等分野における数々のM&Aアドバイザリー、資金調達（IPO含む）サポートに従事。プライベートエクイティ投資及び事業再生サポート業務に従事。）経済同友会 第四回起業塾 塾生(応募200名以上の中から、6名の塾生の一人に選抜。
株式会社エイチ・アイ・エス 澤田 秀雄会長等起業家の方々よりの事業立上指南を頂く）シカゴ大学ビジネススクール卒業生会 プレジデント（2006-2010）ハーバード、スタンフォード等欧米アジアトップMBA、大学院、大学、ボーディングスクール合格者多数輩出。三菱商事、マッキンゼー、ゴールドマン・サックス、ブラックロック、Google、BIG4コンサル／FAS、電通、トヨタ、三菱UFJ銀行、野村證券などトップ企業内定等の指導実績多数。TOEFL、GMAT、IELTS、GREの個別指導も徹底的にやりきる指導に定評あり。ゴールを設計し、ゴールを達成させるために比類ないクオリテイを求めることで高い評価を得ている。TJをアドバイザーにつけたいという依頼が殺到している。