IELTS VS TOEFL どっちが良いのか?(完結編)

こんにちは。前回の続きでIELTSとTOEFLの違いをつらつらと語っていきます。

Writing)
​1: TOEFLはIntegrated WritingとIndependent Writingの2つであり、IELTSはTask1とTask2の2つである。
2: 基本的にTOEFLのIntegrated WritingとIELTSのTask2は同じ類の問題である(トピックについて持論を展開する自由エッセイ)。​300words以上が目安であるが、高得点を狙うのに400~はあると良い(詳細は後程)。

=>TOEFL Integrated Writingの流れは以下の通りである。
(1)あるテーマに​ついて書かれた文章を3分間で読み、その筆者の大きな主張とそれを支える根拠の理由(2~3個)をメモする。
(2)次にレクチャーを聞き(2分程度)、その人の意見と事前に読んだ筆者の意見とどう食い違うかをまとめる準備をする。レクチャーはその筆者の意見に1つ1つ反論する。
(3)最後に制限時間20minのうちにレクチャーがどう筆者の意見に反論しているかをまとめる。​150~225wordsであるが、超えても問題ない。
=>IELTSのTask1は棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、図表、地図等を如何に詳細に描写できるかである。字数は150words以上である。​

Speaking)
1: TOEFLは対面ではなく、コンピュータのマイクに向かって話す。問題はIndependentが1題とIntegratedが3題である。一方で、IELTSは対面形式であり、Part1, 2, 3の3つ出題される。

=>TOEFL Speakingの詳細は以下の通りである。
Question1: あなたに関する問題が1つ与えられる。15秒で解答を準備し、45秒以内で答える。45秒を十分使って(詳細に)解答するのが望ましい。
Ex) Some people enjoy taking risks and trying new things. Others are not adventurous; they are cautious and prefer to avoid danger. Which behavior do you think is better? Explain why.

Question2:読み=>聞き=>話し 
(1)まず45秒程度で与えられた短い文章を読みます。これは大学のキャンパスにおける何らかのアナウンスであることがほとんどです。生徒の安全を考えて部活動の実施場所を変更するだとか、駐車場の利用制度の変更などです。
(2)その後男女の会話を聞きます。(1)で読んだ内容についてのリアクションです。どちらかが聞き手に回り、どちらかが意見を中心的に述べていきます。問題として受験生がまとめるのは後者であり、(1)のアナウンスについてその人が賛成なのか反対なのか、その理由として何を述べているのかを意識して聞きます。
(3)30秒の準備時間が与えられ、その後60秒以内に解答します。

Question3: 読み=>聞き=>話し
(1)アカデミックな文章からの短い抜粋を45秒程度で読みます。学術用語について説明しているものが多いです。
​​​​​​(2)レクチャーの中で教授が(1)で読んだ学術用語の説明をします。その際にその用語に関わる具体例を2つほど盛り込むので、そこを意識して聞きます。
(3)与えられた学術用語の意味と教授が出した具体例を話します。30秒の準備時間が与えらえ、その後60秒以内に回答します。

Question4: 聞き=>話し
(1)今までの問題と違い、いきなりlisteningから始まる。教授がレクチャーの中でアカデミックな内容について話す。カギとなる用語とそれを具体化、詳細化する2つほどのポイントがあるのでそれを意識して聞く。
(2)質問で聞かれる内容に20秒の準備時間の後で答える。

=>IELTSのスピーキングは面接官との対話の中で評価される。
Part1: 自身についての日常的な質問(仕事や学校、勉強内容、現住所、出身場所、趣味、運動、料理、誕生日、旅行、子供時代、空き時間、友達、外出、幸せ、不幸、困難な出来事などトピックは多岐にわたる)をされる。一気に答えるというより答えた内容に対して面接官が徐々に深堀していく。

例)勉強
Where do you study?
Where do you study that?
Why did you choose that subject?
Do you like that subject?
Do you get on with your colleagues?
What was your first school day like?
What are the main aspects of your subject?
What are the potentials of your subject?
If you had the chance, would you change your major?
Do you plan to get a job in the same field as your major?

Part2: 問題カードが与えられ、自身に関わる質問が書かれている。1分から2分の時間を使い、質問に答えるスピーチを行う。問題カードにはスピーチの内容に含まれるべき観点も明記されている。紙とペンも与えられるため、メモを取ったりブレインストーミングもできる。

例)アドバイス
Describe a piece of advice you recently received.

You should say:
・when this happened
・who gave you the advice
・what the advice was
・and explain how you felt about the advice

Part3: Part2で自身が答えたスピーチ内容に関わる質問を面接官が行っていくディスカッション形式。答えもなるべく明確化、具体化する必要があり、様々な観点で質問に答える事が求められる。

例)アドバイス
Have you received more pieces of advice than you gave to people?
What do you keep in mind when you give advice to someone?
What advice would you give to someone that stubbornly believes they are correct?
What are the potentials of building a relationship in which you can freely give and receive advice?
How can you make your advice sound more persuasive to your friends?

総括)TOEFL向き?IELTS向き?
まとめとして以下のような事が言えます。
​個人的には好みだと思いますが、それでも私は​​IELTSの方がbetter​​かなと思います。それは以下の比較をしてみた結果です。​
​​​​​

Point1) 受験環境
​TOEFL・・・コンピュータ受験が苦でない。タイピング力に自信がある。一人でコンピュータに自信をもって話せる。周りが多少ざわざわしているくらいの方が集中できる。​
​IELTS・・・(ペーパーベースの場合)一斉に始める従来の日本の試験制度に近い方が良い。スピーキングはやはり人と話したい。​

Point2) 語彙力
​TOEFL・・・大学での授業を意識しているので、アカデミックな単語もふんだんに使われる。​
​IELTS・・・TOEFL Reading程の語彙力は要らない。​

Point3) リスニング
​TOEFL・・・音源を聞きながらメモを取る(取らなくても良いが)。すべて聞き終わった後に初めて問題が表示される。​
​IELTS・・・音源を聞く前に問題がある程度見れる。当然音源を聞いている最中も問題を確認できる。​

Point4) 試験としての複雑さ
​TOEFL・・・integratedセクションがSpeakingとWritingに存在し、ReadingとListeningの力をうまく混ぜ合わせないといけない。​
​IELTS・・・そこまで複雑な出題の仕方はない。​

Point5) タイピングか手書きか
​TOEFL・・・タイピング​
​IELTS・・・手書きかタイピング​

Point6) スコア計算
​TOEFL・・・RLSWそれぞれ30点満点でそれの合計値(最大120点)​
IELTS・・・RLSWそれぞれ9.0点満点である。それの平均値をとり、0.5点刻みのスコアが出る。
例えば、
R)5.5 L)5.0 W)4.5 S)5.0 => 20点なので平均5.0 よってバンドスコア5.0
R)5.5 L)5.5 W)4.5 S)5.0 => 20.5点なので平均5.125  5.0と5.5では5.0の方が近いので、バンドスコア5.0
R)5.5 L)5.5 W)5.0 S)5.0 => 21点なので平均5.25 ちょうど5.0点と5.5点の間だが、これは5.5とみなされる。よってバンドスコア5.5
若干IELTSの方が有利??

2021/04/24 17:39:25

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