GRE(R)対策 #02
GRE(R)の出題形式

GRE(R)の出題形式

【Analytical Writing】セクションは0〜6点(0.5点刻み)のスコアで評価され、問題は記述式で、2つのエッセイ作成タスクが出題され、GRE(R)専用のワードプロセッサーを使って作成します(一般的なワードプロセッサーより機能が簡略化されていて、事前に使い方を確認しておくことが重要です)。どちらのエッセイも解答時間は30分で続けて出題され、合計60分となります。(このセクションの概要は下をご参照ください)。

【Verbal Reasoning】では、文章読解及び語彙問題が出題され全ての問題は、提示された選択肢から答えを選び出す、選択問題です。コンピューターのマウスを使って、指示に従って適切な回答をクリックして選択します。一つのセクション毎に20問が出題され、解答時間は30分となります(このセクションの概要は下をご参照ください)。

【Quantitative Reasoning】は数学的知識と計算力を問う問題が出題され、Verbalと同じく一つセクション毎に20問ですが、解答時間は少しのびて35分あります。解答方法は選択式だけでなく、数値入力を求められる問題もあり、マウスとキーボードを使用して回答を入力します(このセクションの概要は下をご参照ください)。

VerbalおよびQuantitativeセクションでは、2011年8月の改訂後、CAT(Computerized Adaptive Testing、つまり前問の正否によって次問の難易度が変化する方式)が廃止され、問題を出題順に解答する必要はなく同一セクション内で、問題を飛ばして後から戻って解答することができます。画面には一度に1問しか表示されないので、ツール—バーを使って表示問題を変えたり、残りの解答時間を確認したりします(事前にこれらの機能を確認しておきましょう)。

代わりに改訂後のVerbalおよびQuantitativeはSection-Level Adaptive方式を使用して、最初のセクションの成績によって2つ目のセクションの難易度を調整しています。

Writing セクションの概要

WritingはGRE(R)試験で最初に出題されるセクションで、2つのエッセイ作成タスク、Issue Task (制限時間30分)とArgument Task(制限時間30分)が続いて出題されます。

Issue Taskでは課題トピックが一文と、指示文が出題され、これに従って自身の考えを組み立て論述します(出題されるトピックおよび指示文のリストはETSのウェブサイトで公表されています)。このタスクではトピックについて①複眼的に考える能力、②考えを論理的に伝える能力、③具体例等を用いて説得力のある文章を書く能力が評価されます。

もう一つのArgument Taskでは、課題の主張文が一段落と、指示文が出題され、これに従って課題の主張文の批評を書きます(出題される課題主張および指示文のリストはETSのウェブサイトで公表されています)。このタスクでは主張文の構成を理解し、説得力の観点からこれを評価し、弱点の分析と改善策を提示する能力が求められます。そしてIssue Taskと同じく、論理的にポイントを整理して書く能力が評価されます。

この2つのタスクは別々に採点されますが、Writingのスコアは2つ採点結果をもとに総合点で評価点が出されます。スペルミスや文法ミスは、文章の意味理解に影響がない限り減点対象とはならないため、しっかりとした内容のある文章を、誰にでも分かりやすく、30分の制限時間内に書くことが最重要となります。

Verbal セクションの概要

Verbalセクションでは英語の読解力や語彙力だけでなく、論理的思考、分析力、推論する能力も求められ、①RC: Reading Comprehension(文章読解)、②TC: Text Completion(文中単語穴埋め)、③SE: Sentence Equivalence(同異義語組み合わせの文中単語穴埋め)の3種類の問題が出題されます。1つのセクションの20問の内訳目安としては①RC:10問、②TC:6問、③SE:4問となっています。解答時間は30分です。

RC問題は多種類出題され、一段落の文章に対して一問の問題もあれば、五段落程度の長文に対して3から4問出題される場合もあります。TCでは、一文で一箇所の穴埋めから、最大で3文で3箇所の穴埋めの問題が出題されます。SEの出題パターンは一つのみで、出題文の一箇所の空欄に対して、同じ意味をもって文を完成させる単語のペアーを解答する問題となっています。

解答方法は全て選択式ですが、一択なのか複数選択(選択すべき数を支持している場合もあれば該当する全てを選択する場合がある)なのかを確認します。複数回答の場合、部分点は出されないので、完答でなければ加点されません。出題される順番は不規則ですが、同一セクション内で問題を飛ばしたり戻ったりできるので、解答しやすいものから取り掛かることが出来ます。

Verbalのスコアは2つのセクションを総合して、130〜170点(1.0点刻み)のスコアで評価されます。

Quantitative セクションの概要

Quantitativeセクションでは、図形と統計学も含む、高校で学習する程度までの数学の知識と計算力が求められ、①QC: Quantitative Comparison(2つの値のうち高い方を見分ける問題)、②MC: Multiple-choice(一択または複数解答の選択問題)、③NE: Numeric Entry(値を入力する問題)の3種類の問題が出題されます。1つのセクションの20問の内訳目安としては①QC:7問、②MC:11問、③NE:2問となっています。解答時間は35分です。

また、Data Interpretation問題と呼ばれる部分があり、ある提示されたデーター資料(グラフや表等)に対して複数問出題されるパターンです。データーを読み取る能力が問われ、出題問題は選択問題(MC)か数値入力問題(NE)のいずれかである。

Verbal同様に、選択式の問題では一択なのか複数選択(選択すべき数を支持している場合もあれば該当する全てを選択する場合がある)なのかを確認します。複数回答の場合、部分点は出されないので、完答でなければ加点されません。出題される順番は不規則ですが、同一セクション内で問題を飛ばしたり戻ったりできるので、解答しやすいものから取り掛かることが出来ます。スコアは2つのセクションを総合して、130〜170点(1.0点刻み)のスコアで評価されます。

Quantitativeセクション中の画面では計算機のツールがあり、ほとんどの計算は手元のメモ用紙か暗算でこなせる程度のものですが、必要な場合はどの問題でもこの計算機を使用することがきでます。計算した数値をそのまま回答欄に写す機能等がありますので、計算機を有効に使うためには事前に使い方を確認しておく必要があります。

執筆者プロフィール

・世良杏奈(Anna Sera)
スタンフォード大学国際教育行政大学院卒。TOEFL(R):110点、GRE(R):320点・W4.0点.ブラジル生まれ、14歳で来日、広島大学教育学部卒。愛知県で移民労働者の生活教育支援、愛知県教育委員会相談員、スタンフォードで国際教育行政大学院で学び、1年間SFの新設高校のカリキュラム開発に従事。日本へ帰国後高校教師、Teach For Japan研修開発担当を経て、αALPHA LEADERSへ参画。留学、英語及びリーダーシッププログラム開発担当責任者。

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